- 名前
- ゆっき
- 性別
- ♂
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 秋になっても性欲が止まりません。本当にたくさんHしたい。同じ気持ちの女性の方、良けれ...
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沖縄産のランパブ嬢【最終回】
2009年08月15日 00:31
彼女は朝帰って行った。不機嫌な顔で。
「優しくないよね」
最寄り駅でタクシーに乗って帰ろうとする彼女に言われた言葉。
そして「今日13時から教習所だから電話で起こして」と捨て台詞を残して帰っていった。普通のお客さんに格下げされたと直感した。
電話はした。
彼女は出なかった。
そのまま連絡を取り合う事はなくなった。
当時は、SEXしたくて発情しているのに相手の男は役立たずじゃそりゃ怒るわな。こりゃ手厳しい、位に思っていたが、それはたぶん違う。
見透かされていたのだろう。
変わってしまった彼女に対して、自分がぞんざいな扱いをした事を。
それでも家には二度来てくれた。
それが彼女のボーダーラインだったのだな、と考える。
「この人はあたしの事を好き」という証明を自分が出来なかったから怒ったのではないかな、と深読みする。そういう意味では勃たなかった事も理由の一つかもしれないが、気持ちの部分が大きいのだろう。
変わってしまった彼女。
そして、いつの間にか自分も変わってしまったのだな、と思う。
お店で出会った頃に言われた「ゆっきさん優しいね」の一言を思い出す。
どうしてあんな態度を取ってしまったのかな。
・・・数ヶ月後、
東横線のとある駅のホームで偶然にも彼女とすれ違う。思わず振り向く。
向こうは気づかず通り過ぎていく。それは始めてお店で出会った頃の
綺麗な彼女。
急いで携帯で彼女の番号を探すが、消した事を思い出す。
心の中で自嘲気味に笑う。
綺麗な彼女なら連絡取りたいのかよ。
彼女を綺麗にしてあげようとも考えなかったくせに、と。
声は掛けなかった。
彼女は胸を張って楽しそうに歩いていく。
ロングブーツを履いた綺麗な足が今でも目に焼きついている。
ぼんやりと背中を見送った後、待ち合わせ場所に急いだ。
待ち合わせ場所では恋人が手を小さく振っている。
精一杯胸を張った。
(完)
このウラログへのコメント
まみさん
コメント有難う。自分のログで何かを感じてくれたのなら、本当に嬉しいです。良ければまた来てくださいね。
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