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引き分けはさんで4連勝

2011年08月31日 08:06

引き分けはさんで4連勝

単独2位に!

守って勝った

阪神鳥谷ミラクル背走キャッチ2連発

サンケイスポーツ8月31日(水)7時51分配信
 (セ・リーグ中日3-6阪神、16回戦、中日8勝7敗1分、30日、ナゴヤドーム球児も感謝感激!! 阪神3点リードの九回二死満塁のピンチで、阪神鳥谷敬内野手(30)が中日ブランコの浅いレフト前への飛球を背走キャッチ。絶体絶命のピンチを救った。引き分けを挟んで今季最長タイの4連勝。首位ヤクルトが敗れ、ゲーム差は2・5と大接近だ。虎の勢いは本物やで!!

 捕れば天国、落とせば地獄。虎の命運を握る1球に、後ろ向きの鳥谷が決死のグラブを差し出した。キャッチ-。ホッと顔を上げたその先には、歓喜に沸く左翼席の笑顔が広がっていた。

 「外野手がフェンスに張り付いていたのは、わかっていたんで。自分が捕るつもりでしたよ」

 胃の痛くなるような瞬間も涼しい顔で振り返った。今季2度目の4連勝で首位・ヤクルトに2・5差。大きな1勝は選手会長がつかみとった。

 3点リードの九回二死満塁だ。マウンドには藤川。長打警戒で外野手が下がる中で、ブランコフォークを振り抜いた。百戦練磨の守護神いわく「今シーズン最大の失投」という1球は高々と上がり、大きく開いた遊撃と左翼の『エアポケット』に落下したが…。落ちれば3走者が生還する“恐怖”の中、鳥谷左翼の定位置まで追いかけグラブにおさめた。

 この回、一死一、二塁でも大島の飛球を後ろ向きキャッチ。2度の好守に救われた藤川が、「野手が守ってくれているからね」と全幅の信頼を寄せれば、鳥谷は「捕れる球は、全部捕るつもりでいますから」と当たり前のように振り返った。

 昨年、ピンチを迎えた守護神に“初めて”野手で声をかけたのが、鳥谷だった。その時を振り返り、藤川は「うれしかった。野手の声で助けられることもあるんだなと」と話す。寡黙に背中で引っ張ってきた男に生まれた、選手会長としての確かな変化。就任2年目の今季も同じだ。二回に岩田が押し出し四球を与えた時も、そっと近づき声をかけた。守の要としての強い自覚が、勝負所での球際の強さも生む。

 3番として、バットでもチームを鼓舞した。一回一死三塁でネルソン変化球をとらえ、先制の右前適時打鬼門ナゴヤDでチーム26イニングぶりの得点を刻んだ。

 「楽な場面を作ってもらえたんで。初回の1、2番が作ってくれたチャンスで、3番の役割が出来てよかったです」

 あくまで謙虚選手会長だがその背中は日増しに大きくなる。互いにミスも出た一戦。「しっかり守っていかないとどうしてもモツれてしまう」と顔を引き締めた真弓監督に呼応するように、鳥谷も「しっかり守っていけば。あしたも試合がありますから」と声を強めた。3カ月連続の月間勝ち越しを決め、ツバメを猛追。100試合が終わり、1球のミスが命取りとなる残り44戦。近年の虎の課題である“勝負弱さ“は背番号1が打破する。

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