名古屋Dでもゴーグル

阪神・マートン、ナゴヤＤも魔法ゴーグル！

サンケイスポーツ8月30日(火)7時51分配信
　阪神のマット・マートン外野手（２９）が２９日、３０日からの中日戦（ナゴヤＤ）で再びゴーグルを着用して試合に臨むプランを明かした。照明が暗いドームをやや苦手にしてきたが、もう大丈夫。チームは敵地で２試合連続完封負け中だが、好調な安打製造機が、秘密兵器でＶへの視界を良好にする。

　鬼門での３連戦を前に、マートンが気合を入れて、新幹線に乗り込んだ。これまでとはひと味違う。新たな“武器”を手にしたヒットメーカーが、今季初の敵地での勝ち越しへ導く。

　「（ゴーグルを）つけるかもしれないね。東京、京セラ、名古屋の中では、（ナゴヤドームは）まだ見やすい球場なんだけどね」

　屋外球場よりも照明が暗いドーム球場では今季成績を少し落としていた。その対策として８月２３－２５日の巨人戦（東京Ｄ）から着用しはじめた専用の秘密兵器について問われると、軽くうなずいた。前半戦にはなかった“相棒”があれば、怖くない。新神戸駅で、Ｍ砲は頼もしくほほえんだ。

　ゴーグルを着用した東京ドームでの巨人３連戦では、３試合で１３打数５安打の打率・３８５と打ちまくった。それまでの今季６試合で２６打数４安打の打率・１５４だっただけに、効果は一目瞭然だ。

　今季のナゴヤドームでは、今季９試合３８打数で７安打の打率・１８４、１打点と苦戦しているが、それも過去の話。今度はひと味違う。視界も気持ちもクリアにして、試合に臨む。

　また、チームは現在、敵本拠地で２試合連続完封負け中。２５イニング連続で無得点中だ。前回の３連戦でタイムリーは能見の１本だけ。野手の適時打に限れば、４２イニング出ていない。貧打にあえぐ敵地で貴重な打点を稼いでいるのが、赤毛の助っ人だ。

　直近の虎野手が放った適時打は、７月６日の五回にＭ砲が放ったもの。そのときも２９イニング連続無得点という“屈辱”を止めた一打だった。４番・新井が不調なだけに、５番に座る虎のヒットマンのバットに、勝敗が懸かっているといってもいい。

　「３連戦で勝ち越すことが目標。難しい球場ではあるけどね。思うほど勝てていないが、全力を尽くしたい」

　簡単に勝たせてくれない相手、球場ではあるが、簡単に打ち取られるつもりはない。今季最後のナゴヤドーム３連戦。鬼門突破へ力を込める。負の連鎖を断ち切る。

最終更新:8月30日(火)7時51分

サンケイスポーツ