平野あっぱれ！

阪神・平野が決勝打！メッセは長男に捧ぐ９勝目

サンケイスポーツ8月28日(日)21時16分配信
阪神・平野が決勝打！メッセは長男に捧ぐ９勝目
）
　（セ・リーグ、阪神１－０ヤクルト、１３回戦、阪神１０勝３敗、２８日、甲子園）阪神が接戦を制し、貯金を「１」とした。メッセンジャーとヤクルト・由規の息詰まる投手戦は七回、藤井彰と代打・桧山の連打で得た好機で、平野が適時打を放ち決勝点を挙げた。


　前夜は豪雨に耳を傾けながら、必死で集中力を保った。スライド登板もメッセンジャーが、初回から飛ばした。「スワローズ戦は前はよくなかったからね。その相手に投げられるチャンスをもらえたんだから」。一回一死二塁からガイエルと畠山の３、４番を連続三振に斬ると、その後も１４０キロ台後半の直球で攻めた。変化球も低めに制球。四回一死一、二塁のピンチを切り抜けると、五回は先頭の田中を出した後、３者連続三振に斬った。

　１３日の前回対戦（神宮）では、二回途中５失点でＫＯされた。それまで今季３戦３勝だったヤクルトキラーが初めての屈辱を味わった。「この２年でいちばん短いイニング（での降板）だったからね。相性がよくても、しっかり投げないとだめ。高めに浮いたら逃さずに打ってくるから」。１５度目の先発で、初めて五回もたず降板。反省と悔しさを力に変えた。２１日の横浜戦（横浜）では七回途中１失点の好投を披露して信頼を取り戻した。

　２５日には第３子を授かった。初めての男の子。「男の子が生まれて、うれしいね」。料理に洗濯、ときには、妻の足をマッサージして出産を助けた。家事も得意な一家の大黒柱が二世誕生でいっそう燃え、甲子園で投手戦を展開。７回無失点の力投で９勝目（３敗）を挙げた。味方打線が先制した直後の八回からは榎田－藤川が無失点リレーでリードを守り、引き分けを挟んで３連勝とした。藤川はこの試合の登板で、球団史上５人目となる５００試合登板を達成。自身３年ぶりとなる３０セーブ目を挙げた。

阪神珍し「代走の代走」一塁代走の野原将が二塁進塁で

スポニチアネックス8月29日(月)7時1分配信
　◇セ・リーグ　阪神１－０ヤクルト（２０１１年８月２８日　甲子園）

　阪神は７回、代走に代走を送る珍しいシーンがあった。

　１死から藤井彰、代打・桧山の連打で一、二塁とすると、まず一塁走者の桧山に代わり代走・野原将を起用。続く平野の左前適時打で１点を勝ち越し、なおも一、二塁としたところで、今度は野原将に代わって大和が代走に起用された。木戸ヘッドコーチは「勝ち越したんでね」とさらなる追加点をもくろんでの起用だったことを示唆。この代走がプロ初出場となった野原将は「少しでも（グラウンドに）立てましたし、良かった」と笑顔を見せた。