やっぱりアニキ！今日から４番お願いします。

金本、千金Ｖ弾　こだわりの強振、阪神を救った

産経新聞8月25日(木)7時56分配信
　連続試合出場が途切れても関心を示さなかった金本だが、本塁打には一定のこだわりがある。阪神移籍２年目、岡田前監督に４番に指名されたころからだ。試合の流れを変える一振りを周囲から期待されるようになり、左打者には不利な甲子園の浜風に立ち向かうべく、ウエートトレーニングに熱を入れるようになった。

　そんな金本の存在感を思い出させる一発だった。１－１の投手戦のまま迎えた八回、好投の内海を一撃でマウンドにひざまずかせた。スライダーを強振した打球は右翼席へ飛び込む８号ソロ。「ちょっと（バットの）先だったけど、よく飛んでくれました」と苦笑したが、真弓監督は「しっかり狙って打ったホームラン。やっぱり金本ですね」と感服した。

　この日、ブラゼルが右足の故障で登録抹消となり、ただでさえ得点力の低下した打線。新井貴が４番の重圧に苦しみ続ける中で、チームを救う一発にもなった。「いつも能見のときは点が入ってないんで、何とかしてやらんと、と思っていた」と金本。打率は２割を超える程度で、すっかり７番打者に定着してしまったが、８月は本塁打３本と意地をみせている。

　この一発で歴代単独１１位の通算４６６本塁打。「目標」と話す歴代１０位の田淵幸一まで、あと８本に迫った。「能見、球児が抑えて、勝ち方としてもすごく良かった」と笑顔の金本。試合を左右するような本塁打をあとどれだけ積み重ねられるか。