帰ってきます！

阪神逆転Ｖへ！マートン、出撃志願の１番！

サンケイスポーツ8月9日(火)7時51分配信
　全快Ｍ砲、１番出撃！！　阪神のマット・マートン外野手（２９）が８日、９日の中日戦（ナゴヤＤ）でのスタメン復帰を誓った。体調不良で３試合スタメン落ちしたが「火曜日のゲームに出るつもりでいる」と約束。ナゴヤドームは虎の鬼門だが、頼れる切り込み隊長が貯金ロードを切り開く。

　暑さが少し和らぎはじめた夕刻。グレーのスーツに身を包んだ赤毛のヒットメーカーが、新神戸駅から名古屋行きの新幹線に乗り込んだ。強い出場意欲と戦意を胸に敵地入り。マートンが、セ界の覇権争いに戻ってくる。

　「今の段階では、火曜日のゲームに出るつもりで考えているよ。あとはチームが決めることだから、真弓監督にお任せしたい」

　ホームでファン数人にサインしながら出撃を予告した。助っ人砲が意気込んで名古屋に乗り込めば、和田打撃コーチも「（スタメンで）いくつもりでいる。明日の朝の状態を見てＯＫなら」と戦列復帰を明かした。

　Ｍ砲は４日の巨人戦（東京Ｄ）の試合中、体調不良を訴えて病院に直行した。検査結果は異常なしだったが、球団関係者の話を総合すると、原因は歯の神経の治療を施した影響による高血圧症。頭痛がし、気分が悪くなり、食欲が落ちた。

　５日からのヤクルト３連戦（京セラＤ）から２試合を欠場。７日の３戦目は代打で出場したが、出番を終えると試合終了を待たずに球場を離れた。長期離脱もあり得たが、しっかりと休んだことで、症状が回復。戦える状態に戻った。

　和田コーチは「休んだといっても２日間だけ。決してカンは鈍っていない。打撃練習でもいい打球を飛ばしていたし、バッティングの状態は悪くない」と前日７日の状態を見て、手応えを感じ取っていた。リーグ最多安打（１０４安打）打者の復調に真弓監督の表情は明るい。

　「（マートンは）元気やろ。１番起用か？　へへへへ（笑い）。あした相談？　うんうん」

　先発復帰にためらいはなさそうだった。

　首位ヤクルトに３連勝し、貯金１。５ゲーム差に接近した。鬼門のナゴヤドームでは今季も２勝３敗１分けと負け越しているが、不動の１番復帰で乗り越える。勝てば、４度目の挑戦で今季初の４連勝。大型連勝が生まれれば、ツバメの背中がグッと近づく。１２日からは神宮に乗り込んでのヤクルト３連戦が控えるだけに、名古屋で弾みをつけたい。逆転Ｖに向けた大事な１週間を前にマートンの戦意は燃えさかる。

　「自分としてはフル出場を目標に考えている」

　代打や途中交代は頭にない。マートンのバットが虎を引っ張る。