直前に中止　甲子園

燕キラーに任せた！虎・マートン５番固定や！

サンケイスポーツ8月28日(日)7時51分配信
　Ｍ砲、５番固定！　阪神のマット・マートン外野手（２９）が当面、「５番・右翼」に固定されることが２７日、わかった。ヤクルト戦（甲子園）は雨天中止となったが、前日２６日も４安打を放つなど、対ツバメに好相性を誇る助っ人。故障離脱したブラゼル不在の間、Ｍ砲を中軸に据え、首位追撃をはかる。

　切り込み隊長から、ポイントゲッターへ。猛虎が誇る安打製造機を配置転換する。ブラゼル不在による得点力低下の不安は、マートンが解消する。抜群の安定感と好相性を誇る赤毛の助っ人砲が、首位追撃のキーマンだ。

　「残念だけど、これも野球。あした勝てるように頑張るよ」

　本来なら４試合連続での５番起用となる試合は雨で流れたが、ベンチを出るとサバサバと気持ちを切り替えた。気負いも不安もない。常に試合でベストを尽くす頼もしい男を、チームは５番で固定していく。

　右大腿二頭筋の筋挫傷で離脱したブラゼルの代役として、２４日の巨人戦（東京Ｄ）から３試合連続で『５番・右翼』で先発出場を続ける。巨人・内海、ヤクルト・村中ら、左腕先発時だけではない。この日のヤクルトの先発は予想通り右腕の由規だったが、首脳陣は同様にスタメンに名を書き込んだ。

　「他に誰がおるんや？」と片岡打撃コーチが話した通り、現状で日本一のヒットメーカー以上の適任者は見当たらない。

　５番で出場した最近３試合１３打数で、７安打の打率・５３８、３打点。打撃の好調さが数字に表れている上に、好相性がプラスされる。

　前日２６日の１戦目で４安打３打点を記録したように、ヤクルト戦にめっぽう強い。今季の対戦成績で、３９打数１４安打の打率・３５９、３打点をマークしている。

　首位とは４・５ゲーム差だが、直接対決はちょうど半分の１２試合が残っている。逆転Ｖへ絶対に必要な、ツバメ撃ちのカギを握るのが、５番・マートンになる。

　「（試合を）やりたかったよ。でも、ひどい天候よりも、いい状態でプレーしたいというのはあるからね」

　“雨らめし”とは言わない。気持ちを切り替え、集中力を高める。猛虎打線の“中心”に座るマートンが、晴れ渡る聖地で最高の一打を届ける。