貯金が出来ました！

虎待望の貯金１、首位ヤクルトを３タテ

サンケイスポーツ8月7日(日)21時42分配信
虎待望の貯金１、首位ヤクルトを３タテ

　（セ・リーグ、阪神５－２ヤクルト、８回戦、阪神６勝２敗、７日、京セラドーム）阪神が首位のヤクルトを３タテし、ついに貯金を１とした。先発の鶴が２回途中ＫＯも、打線が効果的に加点し逆転。一時は借金が１１まで膨らんだが、開幕１０戦目の４月２２日以来の貯金１で、ヤクルトとのゲーム差を「５」に縮め、首位追撃体勢に入った。

　２点を追う三回。二死満塁の好機でブラゼルが燃えた。増渕の初球、１４１キロ直球を中堅へ弾き返した。「打ったのはストレート。（来日通算本塁打の）１００本目を満塁ホームランでとはならなかったね」。あとすこしでスタンドインというフェンス直撃の一打で、序盤に失った流れを引き戻した。

　さらに五回一死一塁で、４番・新井貴が魅せた。「しっかりと振り抜けました」と、松岡の初球を完ぺきにとらえた。左翼席へ３年連続２けた本塁打となる１０号２ランを放り込み、リードを３点に広げる。試合の主導権をガッチリと握った。

　７度目の挑戦で“壁”を乗り越えた。前日６日に勝率５割に復帰して迎えた３戦目。５割復帰直後の試合でここまで６連敗していた。この壁を破ったのは、４月２２日の横浜戦（甲子園）の１勝だけ。それ以来となる貯金生活を目指して首位チームに挑んだ。

　首位相手に今季２度目の同一カード３連勝。今後の戦いを見据えた上でも大きな１試合で、猛虎が誇る左右の大砲が存在感を見せた。