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最後に一つだけ言っておきたいことがあるのでも言えない

2024年12月31日 00:38

最後に一つだけ言っておきたいことがあるのでも言えない

それはその時計のことだけど この時計は私にとって本当に大切なもの だからこれからもずっと
大事に保管し続けるつもり それに私は絶対に忘れないよ あなたと過ごした時間を 

あなたがくれた優しさを あなたが教えてくれた大切さを だからありがとう 
あなたもどうか幸せに と私は心の中で呟いた 僕は大切な時計を修理に出した 

彼女時計職人だったおじいさんに作ってもらいプレゼントしてくれたもの 
後でお揃いだったことを知った 修理が終わり受け取りに行くと 1枚の写真が添えられていた 

文字盤の裏を写したものだった・・・大好きなあなたへ・・・
プレゼントをもらい嬉し気もちに浮かれていた俺は彼女の気持ちを考えていなかった 

結婚前に 時計の大切さだけを教えてくれた彼女の気持ちも考えられなかった
同窓会の日 もちろん大事ないつもの時計を付けていた 悪友と再会し 

仲の良かった彼女の事を冷やかされた そんなことないと伝えると「知らないのはお前だけだろうな」
とあきれて離れていった 久しぶりに見た彼女はとても綺麗だった 手の時計に目が釘付けになった 

お揃いの時計をしている「今日も付けてくれているのね♡」と「もちろんさ」「結婚前
最後のチャンスに賭けたんだけど だめだったわ♡」「最後? まだチャンスがあったの?」

「そうね♡」妖艶な微笑みを見せる彼女に「今日の君は周りを不幸にしても手に入れたい衝動
掻き立てるね」「あら?まだ私に魅力が残っているの?お世辞でも嬉しい♡」

お世辞じゃないよ ほんとだよ」「じゃあ証拠を見せて♡」・・・彼女の手を取り会場を後にした 
地元を離れていた二人はお互いホテルを取っていたがタクシーラブホテルに移動した 

ドアを閉めると直ぐに抱き合いキスをした 彼女の服を脱がしブラを外すと「もう!せっかちね♡」
と笑いながら僕の服を脱がせてくれた ベッドに倒れこみ愛し合った・・・ 朝になり目を覚ますと

彼女はいなかった・・・ 俺の時計がなく彼女時計が置かれていた 
その時計の文字盤の裏には「ありがとう」の一言だけ書かれていた 

僕は彼女を探そうとしてホテルを飛び出したが 彼女はどこにもいなかった・・・
それから数年して僕は結婚したが子供はいなかった・・・ ある日突然彼女が現れた

「久しぶりね♡」「どうしてここに?今までどこにいたの?」「それは秘密 それよりこれ♡」
時計を見せる 貴方の覚悟はといっているようだ 今は周りの事に気を配らず 
彼女の気持ちだけを気にしている・・・

ここまで読んでいただきありがとうございました

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