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打算-70/女の匂い

2010年09月05日 03:06

打算-70/女の匂い

ドアに向かう長身の男を見ながら、大野は何故あんなにパワーがあるのだと感心した
何時も食べるのは、自分より半分の量
どちらかと言えば、ヒョロとした痩せた体格

ドアノブに手を掛けた秀一に向かって大野が呼び掛けた
「ユェミー君に会いたい。梨佳と4人で駄目か?」
「明日の夜にセットします」
「ああ、頼む」



2つ下のフロアの部屋の前まで来て、チャイムを鳴らすとすぐにドアが開いた
「早かったじゃない」
「ユェミーと少しでも離れていると、寂しくなるんだ」
・・・・・こんな風なことを言う秀一は、何かわたしに後ろめたい時
女の匂い・・・・・髪も洗わないと駄目よ

「また、嬉しい事を言ってくれて」
「本当のことさ」
「そう、有り難う」

「何か疲れているわね。社長さんやお客様と一緒なら神経を使う」
「そうでも無いさ」
「今日は、遅いのでもう寝なさい」
・・・・・うん、どうした?時間ですが無いのか?

10分前に着たばかりの服を脱がせてくれ、ハンガーに綺麗に掛けて仕舞っている
自分もショーツ一枚になると、大きなベッドに潜り込んだ
秀一が隣に入ると抱き付いて来る
「おやすみなさい」
「お休み」

目を瞑ると大野のことが蘇って来る
雅恵からは聞いてはいたが、その大きさには驚かされた
・・・・・私のだって小さくは無いぞ、くそー


同じ頃、2階上の部屋では梨佳が怒っていた
「何よ、この卑怯者、恥晒し、嘘つき、偽善者、変態!!」
「まだ続くのか」
「まだまだ幾らでも並べてやる。この・・・」
「もう分かった。許してくれ。何でも言う事を聞くから」
・・・・・やっと言わせてやった

「主人を役員にして。一年以内で!!また常務なんて言わさないわよ!!」
「どうなの!!」
「分かった。する、します」

容子の顔が一瞬頭を過ぎり、そして梨佳の顔が和らいだ
・・・・・勝った。勝負に、やっと勝った


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