- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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夢を抱いて-66/念願かなって
2010年04月19日 11:16
直ぐに三人で家探しに取り掛かり、ひなたが気に入った中古の一軒家を買った
日当たりが良く、小さいながらも庭も駐車スペースもある
登記はひなたと翔太にした
田舎の家は息子に譲り、娘には元々畑だった広い土地を与えた
退職金と早苗の保険金で、現金はかなりあった
風呂やトイレを新しくし、内外装も済ませた
買った翌月の、年も押し詰まった30日に引っ越した
ひなたの嬉しがり様は尋常では無い
前もって買って置いたカーテンを付け、照明も二人で付けた
昼はそば、そして夕食はまたすき焼き
これ以後、佐藤家ではめでたい時はすき焼きが定番になる
「仕事を辞めたらどうだ」
「これから忙しくなるからもう少し、暮れまでは働かせて」
じっと佐藤の目を見るひなたの目が潤んでいた
一緒に暮らし始めて直ぐにもそう言ったが、昨日まで毎日佐藤に翔太を預けて行っていた
12月も後2日になった30日の夜、引っ越し祝いとひなたの退職祝い
「よく頑張ったな。退職おめでとう」
「有り難う・・・頑張れたのは貴方のお陰」
「そんな事はない。ひなたがひとりで頑張ったんだ」
「陽子ママが月末の忙しい時とか、女の子が居ない時は手伝って欲しいって・・・いい?」
「ああ、手伝ってあげればいい。陽子さんはいい人だ」
「明日、犬を引き取りに行きますから」
そんな事は聞いて無いぞと佐藤は思った
子供の頃から犬は居て、今も長男が世話をしている
ラブラドールのオスで3ヶ月になるらしく、店の客から頼まれたのだと言う
「朝晩の散歩は貴方に任せます」
おいおい何を言い出す?
「貴方には、翔太とお腹の子が結婚するまで長生きをして貰います」
「その為には健康が一番。犬の散歩はいいですよね」
何処かで聞いた・・・ずっと昔に私が言ったんだ
「貴方がおっしゃいました」
参った。よく覚えていやがる・・・確かひなたが中学の時だ
そうだ、初めてホテルに行った時
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「うわー綺麗なお部屋。この大きなベッド見て」
奥に行くと「お風呂がすっごく大きよ」と大きな声で伝えて来た
そうだ、この天体望遠鏡を贈った時だった
ベッドの上で、二人してそれを組み立てたんだ
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