- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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夢を抱いて-51/申し訳なさ
2010年04月04日 00:30
「はい、プレゼント」
「これはひなたちゃんにではないんだ。子供さんに」
今日は翔太の1歳の誕生日だ
佐藤と昼にローソクが一本立ったケーキを前にして、三人で祝ったばかりだった
「有り難うございます・・・嬉しい」
紫野は初めて、本当に嬉しそうな顔のひなたを見た
佐藤が来てくれる時は、翔太を預けては居ない
佐藤が面倒を見てくれていた
急いで家に帰ると、胡坐を組む上に翔太がちょこんと乗っていた
「あらー、いい所に座ってるのねー」
佐藤と紫野からのプレゼントを開けると、上から下までの一式
帽子、シャツ、パンツ、半ズボンにソックスとスニーカー
「この人、いい人みたいだな」
「どうして?」
「そんな気がする」
12月に入ると毎日が忙しくなった
1時が閉店なのだが、毎日2時を過ぎていた
託児所はあさの6時までやっているので問題は無い
それに佐藤が毎週来ては、平日に二泊してくれ、預けるのが週3日に減っていた
週に1万円が浮き、月に4万円多く貯金が出来た
勤めも1年が過ぎ、時給が200円も上がった
これは嬉しかった
反対に悲しい事もあった
「これからは毎週は来られない」
そう告げる佐藤は悲しそうにしていた
「どうしたの?」
「・・・・・女房がガンなんだ」
「それで手術をするのね?」
佐藤が首を振っている
「もう出来ないんだ」
「末期、なの?」
「あぁ、持って半年と言われた」
「あーそんな」
佐藤がひなたに対して負い目が有ったのと同様、ひなたはいつも奥さんに申し訳なさを持っていた
その所為であの男に仕打ちをされたのだと思っていた
私の行いが祟ったのだと考えていた
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