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夢を抱いて-49/下心なんて

2010年04月02日 00:06

夢を抱いて-49/下心なんて

紫野はひなたの吐き捨てるような答え方で、何か嫌な思い出があると直ぐに分かった
この三人では、そこまで理解さすのはまだ無理だ
教える事がまだまだ一杯有ると反省もした
幾ら上手く速く滑れても、ものを売るのが幾ら上手くても、人を見られなくては話にならない
ある程度は見ることの出来た二人は辞めてしまった
給料が遅れる様では、今更どうしようもない


「唄おう」と手を摑まれ紫野がステージへ引っ張って行く
カラオケで唄ったことがないの」
「下手でもいいの。声を出せばいい」
俯いて最後までただ横に立っているひなたに「教えてあげるよ」と言う
次の日に来た紫野、客が居なくなったのを見計らいデュエットをひなたと唄った
ひなたの耳元で小さく唄ってやる

唄えたじゃないか「愛が生まれた日」
「はい、有り難うございます」
その日は客が来るまでの30分で4曲
次の日は3曲
一ヶ月経った頃には、何とかデュエット曲が10もレパートリーになった


「結構上手いよ」
「下手です」
「私は上手いと思う?」
「はい、とっても」
「慣れているだけなんだ。決して上手くはない」
「でも、うちの子達はみんな上手だと言ってる」
「そうか・・・だったらその上手いという私が結構行けてると言ってるんだ」
「だから自信を持ちなさい」

佐藤と同じだ、そうひなたは思った
でもこの人はあの男に似ている
佐藤とは全然違う



「これ、誕生日プレゼント
「私、12月です」
「ほうー。私と一緒か・・・・・だったらクリスマスプレゼントにするかな」
からかわれているのがやっと分かり、ひなたは笑ってしまった
「有り難うございます」


「貰って置けばいいわよ。彼は下心なんて無いから」
仕事が終わり、事務所陽子ママに相談するとそう言われた
託児所に寄り、二人で家に帰って開けてみると、ひなたでも知っている有名なブランド
スェットの上下だった
ひなたにピッタリのサイズだった


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