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浴室改造計画

2007年03月25日 07:15

浴室改造計画

隣に男二人の家族が引越して来て彼らの新居に何メートルか日当たりのいい部屋を庭張り出して作るためにその基礎を築くのに小さな掘削機械が入って掘り出した土を表に盛り上げているのを見て、家人がいよいよ私たちも浴室改造計画に取り掛からなければね、と言う。

1958年築のうちに引っ越してもう16年、当時1960年代のデザインと使えるものは極力残して結局二階の浴室は天井の塗装とサーモスタット付の一つひねるだけで温度調整されたシャワー、と風呂用の湯が出る蛇口ぐらいしか改装しなかったのだが、それを家人の友人の陶芸家に手伝ってもらって施した天井も今はぼろぼろに崩れている。 塗装当時、乳児だった娘も今は男友達を連れてくるような年頃にもなり、また、改修工事中の部屋にその乳飲み子を置き塗装の仕事をする間にはラジオからは第一次湾岸戦争の進展が伝えれれていたことも昨日のように思い出す。 そして、その陶芸家も何年か前に子宮ガンで逝去した。

古いうちであるのだからあちこちに傷みが出るのは当然のことである。 入居時から20年経ったらここもあそこも手を入れなければもたない、というようなことをそのとき査定専門家から聞かされていてそれがそろそろその時期に迫っており、その専門家が言ったような症状が出始めている。

排水、水周りに支障が出始め、浴室のトイレはこの半年ほど使っていない。 二週間ほど前に少し我々に暇ができたときに浴室専門の店のショールームを訪ねたり二、三の関係卸売りの倉庫を覗いて今は各種電話帳が何冊かになるほどのカタログがそろっており家人はその計画原案作りに余念がない。 方眼紙切り絵をしたバスタブや便器、シャワーに洗面台、棚の位置をジグソーパズルよろしくあちこち動かしている。 バルコニーの部分に浴室を張り出すことにも意欲的である。すると市当局に改築の許可を取らなければいけないだろうし数日間隣人宅にも多少の迷惑をかけることにもなり承諾を得なければならない。 そうすると水周り、配水、排水、空調と家の基本に及びそれではこの際に台所の改修も一緒に、ともなりそうだ。 やれやれ

先ほど風呂に浸かり横になり音楽を聴いたり税金確定申告の時期が近づいていることもありそういう話題をぼやーっと聴いていたのだがそのバスタブにしても大きい旧式で琺瑯引きの熱効率の悪いものである。 もう30年も前に北京ホテルでえらく旧式のどでかいロシア製バスタブのように湾曲した底に横たわる快適さは残したいのだが我が家ではバスタブに湯を湛えて浸かるというのは年間に30日もないのではないか。 ほとんどシャワーだけで過ごすから、シャワーだけしかないオランダの家庭が多い中、バスタブがあるのは贅沢の部類なのだろう。

そうして多分10年以内に子供たちも家から離れ、我々二人だけの家になるのだがそれからあと10年この家に住むのだろうか。 今、改修してこれから20年もたせる浴室計画である。

壊しては築くというプロセスが繰り返される。

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