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The Leaders

2007年03月22日 07:15

The Leaders

The Leaders in BIMhouse, Amsterdam

18-03-07

Bobby Watson (as)
Chico Freeman (ts, ss)
Eddie Henderson (tp)
Fred Harris (p)
Cecil Mcbee (b)
Billy Hart (ds)

1st Set

1) Deep Pockets (B.Watson)
2) Evolution (C. Freeman)
3) Spirits Alike (C. Freeman)
4) Peacemaker (C. Mcbee)

2nd Set

5) ??
6) Remembering Bob C (Freeman/McBee)
7) Lady Bugg (C. Mcbee)Tribute for McBee'sfiance
8) Alas, Poor John (C. Freeman)

The Leaders SPIRITS ALIKE CHALLENGE RECORDS DMCHR 71060

二週間ほど前にこのグループCDのことに触れ、それを今読み返してみれば何故そのときそう思ったのか、ドラムススティーブ・ガッドが、、、、と書いてあり、その日聴いたオランダの若手ドラムスの代表的な一人、ハンス・オースターハウトのドラミングとあわせてこのCDのことを書いてそれが思い違いだったのだったと気づいた。

ビリーハートはもう30年以上も前にアメリカ黒人女性ヴォーカリストバックとして来日したときに聴いていたと朧に記憶していたのだがそれをコンサートの後本人に訊いたのだけどそれが誰だったのかは確認はできなかった。 30年前のサポートでのドラミングはテンポをすこし外し気味にして皮のゆるいボテボテの音だったように記憶しているのだが、CD、この宵のドラムセットからは多様な現代ドラミングが聴かれ歯切れのいい介入の具合がオースターハウスやガッドと重なって誤って記したのだろう。 フロントラインからは3mと離れていないところで聴くドラムスはこのグループタイムキーパーソリストとして溌剌としたものだった。

何といっても生で聴きたかったのはマクビーのベースである。 30年以上前からさまざまなべースを聞いてきて若手が加わったなかでスティーブデーヴィスとこの人のサウンドに現代ベースを聴いていた。 そして機会があれば生で聴きたいと思っていたのだ。 タイミングフレージングそれに指使いの妙、その洗練にモダニティーを見ていたのだ、いや聴いていたというべきか。

演奏中もしばしばベースの方に注目したのだが演奏前のセッティングされて横たわったベースを見てへえ、っと思った。 上部は普通のウッドベースなのだがクビレから下の茄子の底部とおぼしき重みの底の部分が3割ほど緩やかな曲線で切り取られたものなのだ。 普通のウッド・ベースを見慣れたものには可愛く見えるものの何か頼りないものも感じたのだが技術の進歩が省スペースという結果をもたらしたのかもしれない。 そこに、バシストの大抵が用いる弾力的に取り付けられてある大型マイクが駒と胴の間に取り付けられてあってラインでアンプに接続されているのだから高中音部は遜色ないものの低音部はマクビーの魅力でもある甘い低音が損なわれるのではないか、果たしてこれで出るのかというところに興味が行った。 形としては魅力あるウッド・ベースではある。  

このコンサートは待ちかねたものだった。 フリーマンは一昨年かベルギー田舎ジャズフェスティバルの折にアルトピーターキングと競演したときに聴き印象的だった。 この日はアルトワトソン、tpのエディー・ヘンダーソン、それにdsのハートであるのだから会場が満杯になるのも当然のことだ。 

演奏は初めから力強いものでありCDに収められた以上に各ソロパートにライブの熱気をみせて各曲10分以上のものにしている。 だからこの宵も最終曲を終えたときにはすでに日付が変わって大分経つようになった。 

始めのウッドの疑問を本人に問うとももう70を幾つか越えた老ベースマンが語意を荒げて「BassのAss(ケツ)もBall(キンタマガッツ)もない大したもんだ」と呆れ顔で語った。 つまりどっしりした音と力強いアタックが出ない、ということなのだろう。 なにかのアレンジで今回のツアーに持ってきてしまったということで後悔している様子だった。 これも高齢からくる重量の負担から軽いものにという気の動きかと邪推した。 しかし、紳士的な氏からこの言葉を聴くのは愉快でもあるしそのそばで若い魅力的なブロンド美人のフィアンセが笑いながら聞いている事を見て氏の矍鑠として、ああ腹が減ったと夜中の会場から宿舎に去っていくのを見てまたどこかで改めて魅力ある重量級の音が聴けるのではないかと思った。

ベテラン演奏する整ったCDにみられる録音からこの宵の、それに加えてライブの熱気ある展開には喝采の聴衆と同様、このメンバーの中で唯一の若手ピアノが控え室で巨漢をソファーに沈めマスカットをほおばりながら、この人らの元気さはたいしたものだ、というのがそれを内から物語るものだと納得して夜汽車に向かったのだ。 

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