- 名前
- ヴォーゲル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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見合い
2007年03月05日 12:13
夕食後晴れた夕空にひときわ光る宵の明星を居間から窓越しに眺めていたら足元でうちの叔母さん猫がガラス越しに喉を鳴らしたりフーッと吹いて威嚇音を出す。 何かと裏庭でごそごぞ動くものがある。 7時前の西空はまだ低いところでは明るい青を残すものの金星のあたりはしっかりと透明な春を思わせる深い紺だ。 室内には明かりが燈っているので裏庭は暗い。
裏庭にはしばしば近所の猫たちが訪れて互いに吹いたり様子を見たり日向ぼっこをしたりしてある程度の距離を置いて時には厳しい縄張り争いにもなるのだが今回は程度を少し越して緊張感をともなっているようでそれなら外に出してやればいいとこのおばさん猫を小脇に抱えて台所のドアから外に出すとゆっくり歩き出して2、3mほど離れたところにかがみこんだ。 そのむこうに丸めておいてある、息子がホッケーの練習用に使うマットのむこう側ににまだせいぜい1,2歳かとみえる黒い子猫がこちらを伺っているのが見えた。
もう半年以上前に近所を取り仕切っていたお隣さんのオス猫が原因不明の死により身罷って裏庭の勢力図に空間ができた。 おかげでうちのは自分のうちの庭でありながらそれまで押さえつけられてきて出るのにもおどおどとしていたものがこのところ伸び伸びと外に出るようになって自分の領域を主張しながらも他の猫ともうまくやっているようだったのだが、今日のは初めてのようで、そういえばこの日、その隣の老夫婦が引っ越した後に男二人の家族が引っ越してきたということだった。
二日ほど前にその老夫婦が4kmほど離れたところの高層アパートに引しも終わってうちに挨拶に来たときにその隣の買主のことを聞いたのだったがこの日が引越しでまだ新しい隣人とは顔合わせはしていないものの彼らの飼い猫がいちはやくうちのおばさん猫と見合いの挨拶となったわけだった。
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