- 名前
- ヴォーゲル
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- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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この焼き物はどこから来たのかな
2009年02月19日 12:44
職場の会議室の一つに入ってふと書類棚の上を見るとテラコッタの焼き物のような、右足の膝を地面に突き足を後ろにのばし、左膝は立ててその上に両手を載せてその上に顎をつけこころもち正面下を眺めている男か女かわからぬ姿があった。
高さにしても25cmあるかないかという小型なのだがその顔つきといい色合いといいどこか日本の埴輪に似ていなくもない。 着色の埴輪があるのかどうかしらないけれどこちらは紅色のかかった茶色に彩色されたあと年月で薄くなったものかそういう風につくったものか骨董なのかみやげ物のレプリカかははっきりしない。 しかし何れにせよこの形はキッチュでもなくだれかがここに無造作に置いておくとしたら中南米に旅行したときに土産として買って来たものだろうと想像する。
ユカタン半島あたりのインディオの像のように見えるし南米で製作された物かも知れない。 まさかいくら何でも中国製ということでもないだろう。 偉大なる中国人はなんでも作るからこれも中国産かもしれないがあちこちを眺め回して Made in
China の文字をみつけるようなことはなかった。 原産地を表示しなくて中国製ということの可能性もある。 げんに何ヶ月か前に射撃協会関連でインドネシアで買って来たという日本刀を持ってきた人がいたのだがそれも17世紀前半の有名な日本刀のコピーでネットで調べたら全く同じ銘の写真が出ていて中国製の贋物が出回っているから注意、と書かれていたことも頭の上を掠めたのだが、まさかこれがそんなこともあるまいと膝を立て顎をその上に休める人の顔を覗き込んだ。
会議室の壁際の書類棚の上からこれがどうでもいいようなことをああでもないこうでもないと言って時間を過ごしている我々を見ている図、というのは少々皮肉ではある。
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