一軍定着！期待します！

虎・野原、殴り込み２安打！右の代打へ猛アピール

サンケイスポーツ2月21日(木)7時51分配信

　（練習試合、巨人２－４阪神、２０日、那覇）阪神・野原将志内野手（２４）が巨人戦に「７番・三塁」で出場し、二回の同点適時二塁打を含む４打数２安打。対外試合４試合で通算打率・４６２（１３打数６安打）と打ちまくり、右の代打として開幕１軍へ猛アピールした。また先発した小嶋達也投手（２７）は４回１失点。投壊ムードに終止符を打ち、開幕ローテ６番手の争いに殴り込みをかけた。

　輝きを失いかけていたドラフト１位が、崖っぷちの７年目に爆発の予感だ。野原が巨人・松本竜から、二回無死一塁では外よりの速球を左翼線へ引っ張り込んだ同点タイムリー二塁打。三回にも一死一、二塁から右方向を意識しての右前打。スタメン起用に応えた。

　「そろそろ主力が出てくるのでチャンスは少なくなる。１プレー１プレー大事にしたい。ヒットが出て良かったです。チームに貢献できることは何でもして、１軍に生き残れるようにしたい」

　これで対外試合４試合すべてで打席に立ち、１３打数６安打。打率・４６２は、立派なアピールだ。

　常に比較されるのは坂本（巨人）であり、堂上直（中日）。阪神と巨人は愛工大名電高・堂上直を入札も、クジで外れ、巨人は光星学院高・坂本を指名し、阪神は野原だった。今では…。チーム内のサバイバルに負けているようでは、同期のスターたちとの勝負の舞台にすら立てない。

　ポジションは三塁。しかし、そこにはコンラッドがいて、新井兄弟がいて…。でも今、絶好調の打撃さえ磨きをかければ右の代打という“ポジション”もある。右肩と背中に痛みを抱える新井は安芸で調整中で、打撃再開のメドはたっていない。右の切り札として関本らの枠に殴り込み、風穴を開けてみせる。

　和田監督も打撃コーチ時代から期待し、猛練習を課してきた男の爆発に、勝負所での起用も考え始めている。

　「そうだね。あとはこれから主力、ローテに入る投手が出てくる。そこにどう対応するかを見てみたいと思わせる打撃が続いている」

　１軍枠に、ちょっぴり古くて新しい名前が加わるかもしれない。

最終更新:2月21日(木)7時51分

サンケイスポーツ