鳥谷ムキムキスタート！

阪神】ムキムキ鳥谷５６発！ＷＢＣへ体重増でパワーアップ

スポーツ報知2月10日(日)7時2分配信
【阪神】ムキムキ鳥谷５６発！ＷＢＣへ体重増でパワーアップ

打撃練習を行う鳥谷

　阪神の侍ジャパン候補・鳥谷敬内野手（３１）が９日、ＷＢＣ用に進化した打撃の片りんを見せた。沖縄・宜野座キャンプ第２クール２日目の全体練習終了後に、新井良太内野手（２９）とともに居残り特打。２０９スイングで５６発の柵越えを放った。オフから「強く振る」ことをテーマに、体重を増やすなど、取り組んできた成果が出てきた。

　面白いように、打球が飛んでいく。高々と上がった打球が、次々と外野スタンドの芝生で弾む。新井良と行った全体練習後の特打。「振るぶんには（調子は）上がってきている。もう、状態は試合で投手の球を打つところ」。約１時間にわたり、２０９スイングを振り続けた鳥谷は、５６本のアーチを宜野座の空に架けた。

　ＷＢＣで対戦する外国人投手の重たい球質に力負けしないため。そして、昨季８本塁打、１１年は５本塁打と統一球で激減したアーチ数をＶ字回復するための肉体改造。「強く振るということが、しっかり強化できれば、長打の確率も上がっていくんじゃないかということも考えて、オフの間も（ウェートトレを）やりました。何キロかは、変動しているので、あまり言いたくない」。昨季の８０キロから体重を増加させ、確実にパワーアップに成功した。

　侍ジャパンでは本職の遊撃は巨人・坂本に譲るが、打力を買われての二塁での起用が予定されている。１５日からの代表合宿へ向けての早めの調整。１１日の練習試合ＬＧ戦（宜野座）では、今季初の実戦出場することも決定した。

　特打を見守った和田豊監督（５０）も「今日は良かった。（本塁打増は）できるというか、そこも課題のポイントにしてほしい。もっと打てると思う」と期待感を隠さなかった。日本をＷＢＣ３連覇に、阪神をＶ奪回へと導くキーマン。「自分がしっかりバットを振る準備として、筋力アップというか、体を大きくするというより、力をつけるという意味でのトレーニングをしてきた」。オフから着手してきた成果は間違いなく表れてきている。

　◆２年間３ランなし　鳥谷の昨季８本塁打の内訳はソロ５本に２ランが３本。１１年も３ラン以上はなく、ソロ２本に２ラン３本。１０年８月２５日の広島戦（京セラ）で１５号３ランを放って