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安全第一
2013年02月16日 08:33
虎・藤浪守れ!中西C「特大ネット作らないと」
サンケイスポーツ2月16日(土)7時51分配信
阪神春季キャンプ(15日、宜野座)阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=に新たな懸念事項が浮上した。19日からの第4クール中に打撃投手として登板するが、中西清起投手コーチ(50)が、マウンド前方に設置する防球ネットについて「一回り大きくせなあかんな」と話した。虎の至宝に襲いかかるピッチャー返しを特注ネットで弾き返す!?
虎史上最高級の逸材をなんとしても守る-。愛があふれる中西コーチから熱のこもったビックリ発言が飛び出した。
「高校のときも、打撃投手をあまりやったことがないみたいだ。(マウンド手前に置く)ネットを一回り大きくせなあかんな」
藤浪がいよいよ、19日からの第4クール中に打撃練習に登板する。打者のための練習とはいえ、プロの打者との初対面。投げ、はじき返されることで、昨年春夏甲子園連覇に輝いた闘争心と感覚を、徐々に取り戻さなくてはならない。
そこで不安の種として挙がったのが、ピッチャー返しだ。通常、打撃練習時の投手の前には、投げ手側のみがL字に欠けた防球ネットが設置される。ところが、その高さは一般的に2メートル前後だというのだ。大物ルーキーの身長は1メートル97。前方に踏み出すとはいえ、マウンドの高さは25センチほどある。頭一つ分はみ出してしまう計算…。
中西投手コーチは「メッセンジャー(1メートル98でチーム最高峰)でも投げているんやから大丈夫や!」と強調したが、手足の長さ、躍動感は投手ごとに十人十色だ。西岡、福留、マートンら猛者の打球が、細身の体を強襲してしまったら…。想像するだけでゾッとする。投手責任者の発言はあながち仰天プランとも言い切れない。
5日間に渡る第3クールの中日だったこの日、藤浪はブルペンでのけん制練習など、軽めのトレーニングで切り上げた。「このあとはしっかり体のケアをしたいと思います」と調整に余念がない。17日の練習試合・楽天戦(宜野座)ではベンチ入りし和田監督、先発投手の横に座って“英才教育”を受けることが決まった。
前途洋々の大型右腕は、すでに既成の枠からははみ出している。けがには気をつけて、このまま大きく羽ばたいてほしい。
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