新しい虎の顔！

強力タッグ結成！虎・福留、西岡からノック攻撃(2/2ページ)
ミーティング会場に向かう福留（左）と西岡

ミーティング会場に向かう福留（左）と西岡【拡大】

　コンコンコン…。コンコン…。福留の頭の中で、この音がこびりついている。ドアを開けてみれば、やはり…。夢にまで出てきてしまう！？

　「選手と会話？　あいさつした程度ですね。西岡が部屋をたたきすぎるぐらいです。一番先にあいさつをしてもらった」

　全体ミーティング終了後、グラウンド上では決してわからないエピソードを暴露した。福留が選手宿舎に到着したのは１月３０日の夕刻。部屋に入り、荷物を整理するやいなや、その直前にチェックインしていた西岡が訪問してきたというわけだ。舞台裏を語る福留の表情には困惑の表情はない。兄貴分としてうれしい悲鳴をあげたというところ。実際、ミーティング会場にも同じエレベータに乗り、肩を並べて歩を進めたほど。

　関係者の話を総合すると２人の部屋は同じフロア。春季キャンプ中の恒例行事となりそうだ。

　「彼も僕も移籍してきて、知っている人がなかなかいないし、会話をしながらね。１人でやるよりも心強いですしね」

　米球界に身を置いていた昨季までの２年間、「ゲームで一緒になったら食事もしていた」関係だという。２人は２００６年のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日本代表として、初代王者に貢献したが、今季から正真正銘の同僚だ。

　西岡も「お互いに米国から帰ってきて、阪神では１年目なんで頑張りましょう、ということ」と話した。オフの大補強の主役の２人が、強力タッグを組んで虎を８年ぶりのリーグ優勝へ。

　「彼（西岡）の性格も理解しながら、いろいろな話をすればいいんじゃないかなと思う」

　１日からタテジを着て、動く。「ユニホームを着れば自分自身も変わってくると思う」。南国特有の青空に向け、西岡とともに虹を描く。　（阿部　祐亮）

（紙面から）