兎に角打ってください！

・コンラッド左右で９発！竜００７ビビらせた

サンケイスポーツ2月3日(日)7時51分配信
虎・コンラッド左右で９発！竜００７ビビらせた

力感あ

　阪神春季キャンプ（２日、宜野座）交互に打った新助っ人、ブルックス・コンラッド内野手（３３）＝前レイズ＝が３連発の左右両打席から計９発を放った。

　ブルックス！　ブルックス！

　見学にやってきていた少年野球チームのカワイイ声援に、バットで応えた。コンラッドがキャンプ２日目で早くもそのベールを脱いだ。

　「楽しんだよ。昨日に比べていいスイングができていた。スタンドを喜ばせることができたんじゃないかな。昨日は初日。まだズレている部分はあったけど」

　マートンと臨んだランチ特打。度肝を抜くシーンは、開始１２スイング目から。スイッチヒッターのＣ砲はまず、パワフルと評判の右打席で、左翼方向へドカン！　ドカン！　ドカン！　と３連発。さらに３スイング後には、ライナー性の打球が左翼芝生席後方の防御ネットを揺らした。推定１４０メートルの超特大アーチ。結局、右打席では２４スイングで６発、左打席では２７スイングで３発。ショーを終えたコンラッドを、宜野座のちびっ子ファンも盛大な拍手でたたえた。

　すると、主役はそのスタンド方向に歩み寄り、ヘルメットを取って深々とお辞儀。来日時にも披露した“日本式”の習得も完成の域？

　和田監督も「きのうも悪くなかったが、きょうの方がはるかに振れていたね。まだ、本来の姿には届いていない中で、パンチ力がある」と評価。第一段階はクリアの感触をつかんだことで、期待を込めて「あとは変化球にどう対応するか」と次なる楽しみにあげた。

　一方、阪神に熱視線を送る中日・佐藤スコアラーは「右打席はパワーがあり、左打席はシュアな打撃。外国人特有の癖もないし、上下動もない。結構やる」と顔を引きつらせた。日本野球にどう順応するのか、スイッチヒッターの調整から目が離せない。