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2013年02月20日 09:04
【阪神】藤浪、ホロ苦初フリー登板 ボール12球&特大被弾
スポーツ報知2月20日(水)7時3分配信
【阪神】藤浪、ホロ苦初フリー登板 ボール12球&特大被弾
初めてのフリー打撃登板を終えた藤浪は渋い表情でマウンドを降りた
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=が19日、沖縄・宜野座キャンプで初めてフリー打撃に登板した。森田、小豆畑の2人を相手に32球。ボールが12球だったことに加え、“プロ初被弾”するなど、やや球がバラついたことを本人は反省したが、阪神OBの江夏豊氏(64)からは「新人王候補」と評価された。
ホロ苦い“デビュー戦”となった。藤浪は6年目の左の大砲候補・森田に対し、いきなり3球続けて外角へはっきりしたボール球を投げた。8球目の真ん中高めに浮いた直球は、バックスクリーン左まで運ばれた。安打性の打球は計2本だったが、森田に投じた17球のうち半分近い8球がボール。昨年12月以来となる打者相手の登板は、制球が定まらなかった。
「久々だったので全然、良くなかったですが、その中で課題も見つかりました。7、8割(の力)で投げましたが、体が開くことが多かったですし、シュート回転もしていました。カットボールもベストにはほど遠い状態でした」。球団はスピードガンは使わなかったが、黄金右腕は冷静に、厳しく自己分析した。
それでも、大器の片りんは見せた。2人目の小豆畑への初球だ。右打席のドラ4捕手に対し、内角の直球でバットを真っ二つにへし折った。その後も、力強い直球とカットボールで、同期生には安打性の当たりを一本も許さなかった。
打席の後ろで投球を見守ったOBの江夏氏は「想像以上に良かった。周りも使いたくなるだろう。十分に新人王候補」と太鼓判を押した。和田監督も「ちょっとばらつきはあったけど、強い球がきていた。いい感じできているんじゃないか」と評価した。
バックネット裏の偵察陣も驚いた。「彼が投げ始めて天気が良くなったし、やっぱり持ってるね」と巨人・森中聖雄スコアラー(38)は笑いながら「名だたるOBの前でも普通に投げていた。力みはあっただろうけど、天性のものを感じる」と警戒を強めていた。
実戦登板に向け一段階ステップを踏んだ右腕は、キャンプ中にもシート打撃に登板する。「残りの期間で修正して、しっかりと状態を上げていきたい」と気合十分。首脳陣が期待する開幕ローテ入りに向け、ここからギアを上げていく。
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