- 名前
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【魔法少女っ】66-6、魔将ネロ。
2012年03月31日 21:02
「夢、だって!?」
もちろん、眠りで見る夢である。
夢の内容は普通、覚えてないものだが、茜がネロに関して見た夢については全部覚えていた。
もっとも、茜は知識として夢に出てきた少年を大帝国の皇帝だとは知らなかったわけだが。
「皇帝ネロさん……というよりこの少年は、世界に対する並々ならぬ憎しみを持ってるですっ」
「なにゆえですの?」
「殺されたからですっ」
「生きてるじゃん」
ネロを指さす小春。
「生まれ変わりですっ」
「輪廻転生ってヤツ?今時流行んないよ、茜」
コロコロ笑う小春。
確かに「輪廻」の理論では人間の生まれ変わりが人間とは限らないのだ。だからそれは信じないというよりも当てにならないというのが小春の所感だ。
「そこで願いのチカラなんですっ」
「まさか~って、まさか!」
「ネガイナーを自ら成したですっ」
ネガイナーは願いのチカラをあしき願いで怪物化させた、魔法騎士の敵生体だった。
「もっとも、ネガイナーという名称すら不確定な時代の話かもですが」
「もういいよ」
悠長な説明に飽きたのか、ネロが告げた。
「カーマインの言う通りだ。余は世界を憎んだ。人間社会を憎んだと言っても良いだろう。あまりに理不尽過ぎるからな」
少年の姿に全く似合わぬ雰囲気の物言いだ。
チャウシェシュクが言った方が似合うんじゃね?
「一介のテロリストに過ぎなかったネオバビロニアに余が参加し、チャウシェシュクを組み入れた事で大帝国を成した……それも今となってはくだらない」
グダグダとくだをまくネロに対して、巨大な氷の塊が飛んだ。
強力なバリアでそれは砕け散るが。
「闘え!腑抜け!!」
小春の怒りだった。
「余が腑抜けだと?」
バリアの存在を誇示しながらネロは言った。
「あんたの言い分はわかる。じいさんの言い分もわかる。オッサンもアドルフもみんなわかった。しかしあんたはそれすら放棄しようとしている。これまでのこの物語は事実だよ!侵略者なら最後まで責任持って闘え!」
どしゅどしゅどしゅどしゅ
「若いな。小娘」
次々と氷を防ぐネロ。
「あんただってクソガキじゃん!」
一気に間合いを詰め、ネロに殴りかかる。
続く!
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