- 名前
- たかふみ25
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- 40歳
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】64-1、鈴子の恋。
2012年03月09日 21:06
昼休み、演劇部部室。
「卒業記念公演の演目を決めたよ」
と小春。
「なんですの?」
たずねる千歳。
「金色夜叉だよ」
妄想する麻衣子。
……
「いつから演劇部は漫才研究会になったのよ~~!」
芸に生き、恋に生きた女、都蝶々……。
「違うですっ。小説の方の金色夜叉ですっ」
紙に書いて説明する茜。金色のドクロ仮面の男が恋人の女に蹴りを入れている絵だ。
「突っ込んだら負けなのよね……」
その放課後、最終作戦を挑んできたのは、サダムだった。
「ネオバビロニア帝国軍、機械化大隊、参るっ」
爆音とネガイナー召還効果音が河川敷に鳴り響く。
「決着の日が、こんなに早く来るなんてね」
決着を決めると言った張本人が驚きの声を上げた。
事前打ち合わせとかしてなかったから、ここにはクポーしか妖精枠がいないよ。
「とりあえず、ふたりだけでもフォームチェンジだクポー」
駆け付けるサラは待つしかないだろう。
「ビーイング、リインカーネーション!!」
茜と小春がドレス姿にフォームチェンジする。
「あかね色に燃える文学少女っ!魔法少女カーマイン、ジョセフィンシルエット!」
「夜空に夢みる純粋少女っ!魔法少女コバルト、エイミーシルエット!」
ばばーん!!
「ほう、いきなりフルパワーか」
笑うサダム。
「うん。無謀かな?」
問いかける小春。
「いや、賢い選択だと思うぞ。お前たち、名乗りだ」
サダムはその左右に鎮座するふたりの幹部に挨拶を命じる。
そのふたりの女性は瓜二つだった。いわゆるふたごだろうか。
「サダム軍団副将軍、ミスワカナ!」
「同じく副将軍、ミスワマナ!」
外見的差別化で、後者がアコーディオンを持っている。
「茜、策はこの前話した通りだよ」
「わかってるですっ」
敵が名乗り終える前に駆け出す茜と小春。
雑魚には目をくれず、敵のボスを叩け!
「あっ!ワカナ姉ちゃん、あのお客さん、うちらの噺聞いてくれへんやで?」
「芸人にとって噺をシカトされるのはこたえるわ~。許さへんで~!」
ワカナ(アコーディオン持ってない方が)が茜を追撃して、振り袖(っぽい衣装)をまくりあげた。
「ヒロポンミサイルやで!」
ばしゅばしゅばしゅ!
「迎撃ですっ」
小さな火の玉を連射して、敵のミサイルを撃ち落とし、本体には無関心を示す茜。
「飽くまでも、ターゲットはサダムのオッサン!」
走りながら、小春は茜の右手を掴んだ。
想定射程圏内にターゲットを捉えたらすかさず合体魔法をぶっ放つ算段だ。
「黙って見ているわしではないわ!」
機械化した腕の指先でバルカン砲を撃つサダム。
「見切った!」
すばしっこく柔軟に、小春ははサダムバルカンをやり過ごす。
「一発目!」
「合体魔法っ!ハーモニーブラスト!!」
熱と冷気の合体魔法が、サダムを襲う!
がきいいいん!
弾かれた。
何に?
「うちらの噺をきけぇ!」
アコーディオンがびよよよ~んと伸びて、サダムの身体を庇ったのだった。
「お注射やで!」
ばしゅばしゅばしゅばしゅ!
どごおおおん!!
続く!
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