- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】63-4、嵐の前の静けさ。
2012年03月07日 21:08
麻衣子の合格は演劇部の知るところとなった。
「これで、春にはお別れになるんですわね」
と千歳。
「むー」
唸る小春。「ますます忙しくなった」という顔だ。
「スターライト解散の危機だよ」
と言う。
「小春。スターライトは元々わたくし達三人のユニット名ですわ。麻衣子先輩が抜けても、ユニットの存続には差し障りませんわ」
フォローのつもりで言った千歳だが、小春にはドライだと取られてしまう。
「戦力の話じゃないよ」
てか戦力の話ならば、千歳と逆の結論が出る。有希やアドルフ曰く、麻衣子にはまだまだ強い潜在魔法才能がある逸材なのだ。これが抜けると痛い。
だが小春が言いたいのはもはや魔法少女隊スターライトは茜たち三人だけの存在ではなく、麻衣子や有希や琴達も含めた大きな存在であるという事だ。
「つまり、小春は麻衣子先輩の卒業までに、魔法少女としての決着を着けたいってわけです~?」
親友を察して茜が口を挟んだ。
「それは無理ですわ」
千歳は切って捨てた。
敵ネオバビロニアと3年も闘い続けた経験から言えるのだろうか。
「いつの時代も、悪は絶えない」
その頃、とくがわばくふでは……。
「じゃあ、あたしが鬼の平蔵だよ!」
「策でもありますの?わたくし達には敵の根城に行くための手がかりもありませんわっ?」
「あるよっ!今度、願いのチカラを目当てに街を襲って来たら、ネガイナーなんかに目もくれずに、じいさんかオッサンをぶっ潰し、浄化するんだよ!」
「でも、それでは幹部をやっつけただけで、敵本国は無事じゃないんでしょうか~」
「そうだよ!」
開き直る小春。スゴーる茜と千歳。
「でも、あたし達的には決着じゃん?全軍ぶっ潰しゃ、本国無事でも、再びこの世界攻めるのに時間はかかるわけで」
(有希さんがしようとしてた事と同じですわ)
思い返す千歳。
3年前も、有希が小春と同じ策を口にしていたのだ。
敗北して変身能力を失った事で、その策は実行できなかったが。
「そして、その間、再来に備えて新たなる魔法騎士を探したり、敵の本国に入るための研究をすればいいんだよっ」
(だけど、不思議ですわ。今度は無謀じゃなく思えるですの)
「小春って、こんなに賢かったっけ?ですっ」
感心しつつ、小春の頭をなでなで…な茜だった。
「千歳、どうしたですっ?」
呆けている千歳を指摘する茜。
「やっぱり小春はわたくしの夫となるべきですわ~」
羨望の眼差し。
「…そういう趣味、ないよっ」
続く!
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