【魔法少女っ】65-2、史上最大の侵略！？

ネオバビルの塔の上空に来たアドルフ。
「ぴよ？」
ネオバビルの塔の形状の変わりばえに驚くアドルフ。
「まるで輪投げみたいだわね」
冷静に言う麻衣子。
ドーナツ型円盤建造物が輪投げのように塔と合体している。

その円盤部分が敵のラスボスの居住地とは一同、知るよしもない。

「ぴよぴよ！」
アドルフは火球を多数吐き、その円盤より上の階層を攻撃する。
どこおおおん！
広めの侵入口を確保したのだ。
「突入ですっ」
「ぴよぴより♪」

ずさー。

「はははははは！飛んで火に入る夏の虫とはお前らの事だ！」
ぼろぼろのスターリンが現れて高笑い。
アドルフの空爆が見事にヒットしたらしい。
「ぴよ～」
すまなさそうなアドルフ。
ふきふき、ぷはー。

顔洗って身支度をし直してから、
「はははははは！飛んで火に入る夏の虫うんたら。今日が最後だ！」

「ここがお前たちの墓場となるのだ」
パトラッシュが現れて、そう告げる。

「敵の大ボスが揃い踏み、だね～」
真っ先に小春がアドルフの背中から降りる。

「誰だろうが、やっつけるですっ」
「……」
「最後ね」

他も次々に降りる。
「変身ですっ！」

ラウンドドライバをかざし、4人は魔法騎士に変身する。更に
「若草よ」
「花開け」
「ぴよ！」
クポーとサラとアドルフが宝石類オールコットを使い、4人をフォームチェンジさせる。

「マーガレット」麻衣子。
「ジョセフィン」茜。

「エリザベス」千歳。

「エイミー」小春。

「輝く4つの願い星！！！！魔法少女隊(まじかる)スターライト、若草シルエット！！！！」

決めポーズする四人！

「いきなりフルパワーでくるか、賢明な判断だ」
パトラッシュが瞬時に飛び出し、小春と千歳を捕まえ、部屋(？)の隅に連れ出す。

どういう意図だ？

「小春っ」
「おっと、お前の相手は私だ、カーマイン。ラスカルの仇、取らせて貰うぞ」
茜と麻衣子の前に立ちはだかるスターリン。

「これまでの統計で、紅と蒼の連係が多かった。それを封じれば、スターライト、恐るるにたらん」

巨大な犬の怪物に変化するパトラッシュ。
「あおーん！」
遠吠えすると、凄
凄まじい衝撃波が小春達を襲った。
「千歳、危ないっ」
「……」
衝撃波にぶっ飛ばされる千歳。しかし、意識は痛みに行ってない。
「考えごと？何かな？」

「違和感ですわ」

「流石はデイトナ。感付いたようだな。そう、この戦いは時間制限付きだ。早く我々を倒さないと、香住町は別動隊に支配されてしまうぞ」
べらべらと手の内を明かすパトラッシュだった。
あちゃーな表情のスターリン。
「アドルフさん。わたくしとサラだけでも香住町に」
「因縁の壁！」
パトラッシュが手刀で更に強烈な衝撃波を放つ！
「ぴよぴよ～！」
どこおおおん！
巨体はいい的だった。あっという間にアドルフは小さな姿に戻る。

「知ってるだろう？」

「ピーからは逃げられない、ですわね」

続く！