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【魔法少女っ】62-4、罪と罰と購い。

2012年03月01日 21:17

「おかえり~」
と、ヒガシノイス。
ここは教会。馬鹿るでぃ(ふたりはこう呼ばれる事に抗うを諦めた)がアドルフの罪と罰だの言うので、茜たち四人はそれにイメージの相応しいここを選んだのだ。

ヒガシノイスはようやく馬鹿るでぃが嘗ての部下と気付いたが、その話題は横に伏せられた。

「なんとなく気付いてだず。このふたりもワッフルの者だず」
レイチェル
つまり倒して浄化すれば妖精になるという事だ。

「ぴよぴよ!」
「さぁ、心おきなく話すのよ」

「わかった。でもひとつ注意を」
ビクターは言う。
「なんだず?」
「グロ注意」
……

……
……
ハンバーガーばっかり食べてる茜は茜じゃないね。案外良いやつかも知んないけど」
盆栽はただ短く剪定すればいいものではありませんわ」
譜面通りに演奏するよりもアドリブをつけた演奏面白い楽しいのよ」
馬鹿るでぃが話してる間、適当な事を言い合っている小春千歳麻衣子

「終わり」

「あ、話し終わった?茜。で、どんなん?」
小春が気軽に聞くが、茜は重かった。

「ただ、哀しいです」
という。でも、涙がない。
「泣くのもできないくらい呆れた悲しさですの?」
千歳が聞く。

「重要ですが馬鹿馬鹿しいです。要は復讐が復讐を呼んだって話でした。過去のアドルフさんは……」
遮るように、麻衣子が語った。
ユダヤ人最愛の妹を惨たらしく殺され、その復讐のために一生を捧げ、政治家になりユダヤ人大量虐殺を行った」
「どうして知ってるですか?」
皆、麻衣子に注目した。
「わたしがアドルフの言葉をなぜか理解できるってのは知ってるわよね」
茜、小春千歳は頷く。
「アドルフは時おり、自分では意識せずに断片的なキーワードを残す時があったのよ。寝言のようなものね。ドイツ語で自動書記してたりしたこともあったわ」
それらを調べてみると、ある歴史的事実に当たったというわけだ。

「しかし、それって、この世界に戦前戦中時代に起きたことで、ワッフルとは関係ないんじゃ」
小春が疑問を呈する。
「んね。この世界の常識で測れないのが、願いのチカラなんだず。ワッフルもネオバビロニアもそのチカラに関係するんだず」
「今日のレイチェルさん雄弁だなぁ」
「でもなんでそんなこと知ってるん?」

「それは…いづれわかるだず…」
何故か恥じらうレイチェル
「ごちゃごちゃ要らない。要するに我らはアドルフに復讐するために生まれたんだ」
いつの間にか拘束を解いていた馬鹿るでぃ。
やれやれ……」
麻衣子千歳が呆れている。
「だから馬鹿るでぃなのですわ。そろそろ気づくべきですわ」
「まさか、「復讐からは何も生まれない」とか説教かな?お嬢様さん」
ベンサムが嘲笑う。
「その通りですわ」
「これだから中2は困るわ。復讐を遂げたら、気がすむわ」
「その他の人生はないのですの?」


続く!

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