- 名前
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【魔法少女っ】66-3、チャウシェシュクの願い。
2012年03月26日 21:14
一方その頃。
「……往生際の悪いやつ」
どっこい生きていたチャウシェシュク。
そして、彼の戦意も衰えてはいない。
「……「戦争は終わった」。お前も聞こえただろう?」
有希は闘いをやめるようにチャウシェシュクに諭した。
「そんなの、ワシは知らぬ。ワシはワシの願いの為に闘うのみじゃあ!」
テレキネシス攻撃を続行して抵抗を続ける。
「……有希シウム光線!」
どかんばかんいやん
有希はビームで次々とチャウシェシュクの攻撃をいなす。
「名前があれば良いってもんじゃないわ~~」
「まだこんなところさいだんだが?」
しびれを切らして、レイチェルが現れた。
「いやあ、敵に襲われちゃって、教会にいけなかったわ~」
言い訳じみた琴。まぁ、嘘は言ってない。
「敵ってネガイナー?……って、おっとう!」
チャウシェシュクに気づいてたまげるレイチェルだった。
「やはりお前じゃったか、娘よ」
娘の前ではさすがに矛を収めるチャウシェシュクだった。
「同じ願いのチカラを集める者同士だからなじゃあ」
「おらは集めたチカラば、バビロニアさけるつもりねぇず」
「そう話を急くなじゃあ。取り引きじゃあ。わしとお前のを合算して願いを叶えるのじゃあ!」
親子ならではの提案だろう。しかし。
「しゃねず。ひじげだな」
レイチェルは即答で拒否した。親子とはいえ、お互い疎遠なのだ。
「ならば力ずくで奪うまでじゃあ!」
「それもやなことだず」
「……親子喧嘩は終わったか」
有希が二人に尋ねる。
「犬も食わねえず」
「ワシは……諦めないのじゃあ」
「あっそ」
無関心を装うレイチェル。
「……どうせ、何か企んでるんだず」
「集めたチカラでワシは……アナスタシアを蘇らせるのじゃあ!」
「!!」
レイチェルは、いや、エカテリーナは困惑した。
「おっかあを生き返らす?そんな馬鹿な」
エカテリーナの母にしてチャウシェシュクの妻、アナスタシアはエカテリーナが幼いときに病気で命を落としたのだ。
「ひとを生き返らすのは無理だず!」
「お前は似たような事をしたじゃあ」
チャウシェシュクは琴を見てそう言った。
続く!
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