【魔法少女っ】65-5、三年目の決着

「Iwish reincarnation！」

有希が魔法少女スノウに変身する。

「雪原に咲き誇る花！魔法少女スノウ！」

元祖魔法少女なので2つ名を持たないのだ。(作者も忘れた笑)

「相手にとって不足なしじゃあ！」
チャウシェシュクは自らをネガイナーにして強大化した。
「未完成じゃが、これが願いのチカラを取り込んだ者の実力じゃあ！」
大地が震え、空気が震えた。世界が停止してなかったら、大騒ぎになるところだったろう。

「……美しくない」
平然と歩いて近づく有希。
「……戦うなら美しく」
どがばぎがすばご。
小春のようなすばしっこさでチャウシェシュクを翻弄する有希。
「説得力ないわ～～」
戦いぶりを見てそう評価する琴だった。

「……久しぶりだから、技名とか忘れた」
とにかくチャウシェシュクをぼこぼこにする有希。
「ちょっ！待て！老人を大切にするじゃあ」
「……強姦魔に人権無し！」
ぼこぼこにするのをやめない有希。
「ぐわああああ！」
ばごおおおおん　
チャウシェシュクは体内に気合いを入れて、爆裂魔法を発動した。
流石に吹き飛ばされる有希。
「ちょこまかと、小賢しい小娘じゃあ！」
「……小娘じゃない、高校生だ」
高校生？
そういやそうだった。

「わしの大願のためには、まだまだここでは終わるわけにはいかないのじゃあ！」

「……強姦魔の大願なんか知るか」
「有希。ちょっと待って」
強姦されかけた琴が口を挟む。
「手段はともかく、願いのために動く気持ちはわかるわ～」

「……琴がそういうなら、聞かない道理もない」

「誰が話すって言ったじゃあ～」

強力なテレキネシスで巨大な岩を持ち上げて投げつける。

「……じゃあ、遠慮なく。必殺技ビーム！」
「有希～。技に名前くらいつけようよ～」
竜の牙のようなかたちに構えた手指から、無属性攻撃魔法を放つ有希。
テレキネシス岩を砕き、チャウシェシュクの腹を貫く！

「うごわっ！」
流石に大ダメージだったようだ。

「……勝った。ぶい。」
チャウシェシュクに背を向ける有希。
ばごおおおおん！
なぜかチャウシェシュクの周囲が爆発する。


なんか呆気ないな？


ネオバビルの搭。

「なんだか安心感ですわ」
「何を言っている？」
絶賛猛攻中のパトラッシュが穏やかになった千歳を疑問視する。
「良かった探しその77」
「ほへ？」
絶賛猛攻かわし中の小春。
「地上には有希さんがいますわ」
「なるほど！」
小春は冷気魔法でパトラッシュを攻撃。
「元魔法騎士が何人地上にいようと！」
震えながら冷気魔法を受けるパトラッシュ。
「有希さんはついこの前スノウの力を取り戻しましたわ」
「そりゃ誤算！」
冷気魔法を堪えきり、再び衝撃波を放つパトラッシュ。
「ならば我々が地上に降り立つまでの事」

「そうはさせませんわ」
微笑む千歳。
「な、なんだその自信は」

次回に続く！