- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】66-5、少年王ネロ。
2012年03月29日 21:29
しーん。
沈黙を破ったのは、麻衣子だった。
「一方的に言ってないで、あなたも堂々と姿を現して、みんなの言葉を聴きなさいなのよ!」
「娘、陛下に無礼だぞ」
とスターリンは言ってから後悔した。
侵略活動を放棄した皇帝にもはや尊敬はできないのではないか。
「うぬ~」
頭抱えて唸るスターリン。
「いいよ、麻衣子。すぐに逢いに行くから」
皇帝は素直に快諾した。視聴者は皇帝の事情知ってるからすんなりだと思うけど、当事者達には「?」だった。
「いよいよ皇帝のオッサンとご対面かぁ。緊張する~」
「帝国を統べる王がどんな方なのですのか、興味尽きないですわ」
「どんな奴であれ、恐ろしい悪魔に違いないさ」
「クポーに同意ですね。皆さん、気を抜いてはいけませんよ」
「いやあ……」
「ぴよぴよ~」
「陛下~逃げて~むにゃむにゃ」
小春たちの緊張感と、スターリンとアドルフの脱力感。
このふたつに戸惑う無言な茜。
そして胸騒ぎをおぼえる麻衣子。
「来たよ~」
プシュー。
襖のような扉が自動的に開き、その部屋の奥から、
ついにネオバビロニア帝国皇帝が姿を現した。
「なんですと~!!!」
皇帝ががきんちょなので驚く小春達。
「やっぱりな~」
「ぴよぴよ」
ため息つくスターリンとアドルフ。
「ネロじゃない」
別な意味で驚く麻衣子。
「わたしも逢ったことあるですっ」
妙に納得している茜。
「え?」
茜の横がおを見る麻衣子。
「いや、余はカーマインとは逢ってないぞ」
幼い少年の姿をした皇帝ネロはそう断じる。
「葉子の神社手伝ってたから、そこを見られてとか」
「うんにゃ。少なくともあたしは見てないよ」
葉子の友人たる小春は言う。
「神社じゃないですっ」
「とにかく、わたしは驚いたわよ!」
「お知り合いだったのですわね。先輩と皇帝くんは」
「余を君づけでよぶでない」
「見た目年齢に準じますわ」
胸を張る千歳。
「ネロ、もう闘いは終わりにしましょう。わたしは君が悪いひととは思えないのよ。だから、傷付けるべき理由がない」
麻衣子は武器を収めて、ネロのいる方へゆっくり歩み寄った。
「待つです!」
茜が麻衣子の手を強く握って引き寄せ、歩み寄りを制止した。
「どうゆう事ですの?」
「和平交渉はやぶさかではないよ?」
茜に制止する理由を尋ねる小春達。
「そいつは悪魔ですっ」
きっぱり言う茜。
「珍しいですね。茜さんと同意見とは」
サラもそう言う。ネオバビロニアに国家レベルの実害を受けた立場ではネロを憎いのだろう。
「僕も立場上そうなるな」
サラの事情と立場を勘案して久保田も茜側に立った。
「茜はネロが悪いひとだと言うの?」
「違いますっ。でも害悪で危険ですっ」
わけがわかんないよ。
「そもそもクポーやサラやレイチェルと違って、茜は実害食らったわけでないですわ。どうしてそう言えますの?」
千歳が冷静に、茜に尋ねた。
「わたしがネロさんに逢った話をしますっ」
茜はどこで皇帝ネロに逢ったというのだろう。
「……夢の中ですっ」
続く!
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