【魔法少女っ】64-3、サダム、大地に転ぶ！

「これが、ワシの現時点最高の姿だ」
身長15メートルの機動兵器。それが新しく生まれ変わったサダムだ。
「かっこいいよ、オッサン」
「すごいですっ！」
「こりゃ、敵いませんわ」
敵ながら褒め称える三人。
「で、もちろん非戦闘時には人間サイズに縮小して生活できるのよね？」
麻衣子が疑問を呈した。
「いや、それといってそうの機能は……」
「じゃあ、非戦闘時生活に備えて人間サイズの機種を用意とかは？」
「いや、それも……」
麻衣子が呈した疑問はデメリット指摘となってしまった。
「呆れたのよ。バッカじゃない！一生その巨体で過ごすわけね！？」

「……しまった～～！」
頭を抱えてうずくまるサダムだったとさ。


「かくなる上は、お前たちを倒してやる！」

ずしんずしんずしんずしん！
「コバルトブリザード」
冷気魔法をあらぬ方向に向ける小春。
「どこへ向けてって……うわ～」
小春は氷のかたまりを作り、それに躓いて転ぶサダムだった！

ずしゃあああ～。

「あたしの勝ち♪」
倒れたサダムの巨体に乗って勝ち名乗る。

もったいぶったわりには、呆気ない負けっぷりだと筆者は思う。


「小春っ、危ないから降りるですっ
「兵器兵器！」
それを言うなら「平気平気」であるが。

「将軍、しっかりするんやで」
まだ倒してない双子がサダムに寄り添う。

「うぉぉぉ。合体！」
「うきゃー」
がしゃんがしゃん！
双子を武器に変形させて身につけるサダム。
ずずずいっ
起き上がるサダム。
「あ～～」
振り落とされる小春。

「魔法騎士よ。自らの技でしぬがいい！」
ワカナが変型したライフルを構えるサダム。
「ファイアー」
「ブリザード」
「ウィンド」
機械音声がライフルから響く。
「ハーモニーエクスプロージョンライフル」
どしゅうう！

「うひゃああ」
「当たらなければどうって事ないですっ」
「それでも素晴らしい威力ですわ」
ちゅどーん。
かわされたビームは群れているメカネガイナー複数を巻き添えに爆散した。

「この威力！」
「わたしたちの合体魔法ですっ！」
「その通り。お前たちのを研究して科学的に再現したのが、このライフルなのだ」

「ならば本物を食らうですっ。合体魔法ハーモニーエクスプロージョン！！！」
ちゅどど～ん！
至近距離で放った合体魔法が炸裂する。

「当然、研究した技の威力に見合った装甲にしてあるのだ」
三人の合体魔法をうけてなおつやつやな、サダムの機体。


「ならばっ！」
茜はシンフォニースォードを構える。
「こざかしく行くよ～」
小春と散開し、ちょこまかと格闘を始める。

「そんなの効くか～」
ぼこぼこざしゅざしゅ。

「あれ？」

サダムの装甲に切り傷と凹みが！


続く！