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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】51-5、戦場のアリア
2011年12月24日 07:01
「クリスマス廃止宣言!」
12月24日正午。デパート屋上にて、スターリンは高らかにメガホンで叫んだ。
「この世界に神などいない!人々はネオバビロニアの統治下で質素に穏やかに生きるべきなのだ」
「いいぞいいぞスターリン!」
「そしてこれからは12月25日はバビロニア統治記念日になるのだ」
あれ?それって
「……意味ないじゃん」
スターリン達三人の前に立ちはだかる影。有希だ。
「久しぶりだなぁ魔法騎士スノウ」
「……久しぶり。……相変わらずのバカ面」
「むざむざコロサレに来たのか?」
ジャキン。
魔獣ラスカルが爪を伸ばして有希を睨む。
「……まさか。祝辞を述べにきたまで。……野望を打ち砕くはわたしの志を継ぎし後輩達よ」
「スターライトなど恐るに足りんわ」
「ふん。ネタバレしてやる。サンタなどいない!サンタはな、お前の父母だ。父母がお前の寝てる隙にプレゼントを枕元に置くだけの事だ」
ダークキャロルが冷徹な宣言をした。
「残念。サンタさんはいるよっ」
「何奴?」
「サンタ」
「トナカイ」
「そり」
小春、茜、千歳だった。
「ぐぬぬ……なんつー格好だ」
「これから父母のいない子供達にプレゼントを贈る(演劇部公演)からね」
「ふざけんな!わたしが相手だっ」
ダークキャロルがぶちギレた。
「琴さん!お願い。目をさまして、ですっ」
茜はダークキャロルを琴と勘違いしていた。
「だから違うって。琴さんはうちに居るよ」
「そんなことより、変身ですわ」
「また返り討ちにするだけだ」
ラスカルが身構える。
「当たらなければどうってことない!」
素早いみのこなしで、小春はラスカルを翻弄する。
「前回と違う!なぜだ」
「そんなの知るかあ~」
答え。千歳の補助魔法による創意工夫。
「ええい。相手にはわたしも居ると忘れるなっ」
「わたしが相手ですっ」
「ぴよぴよ」
飛んで駆け付けたアドルフから剣を受け取り、茜がダークキャロルに立ち向かう。
「クリスマスを祝えるのは幸せな人間たけだ!不幸な我々にクリスマスを祝う資格などない。我々を除け者とするなんて要らない!」
ちゅどどどーん
ダークキャロルの最大出力のダーククリムゾン。
「からみてぃソニック」
ラスカルの最大出力の衝撃波。
それらを同時に受け、茜達三人の魔法少女服はぼろぼろに。
「露出サービスですわね」
千歳は少し余裕なようだ。
「こんな程度で負けられないよ。あたしは不幸なひとにも笑って欲しいから。クリスマスはあった方がいいんだよ」
「小春は優し過ぎですっ。わたしはネオバビロニアのやり方が気にくわないから、ぶっ飛ばすぞ~!」
三人とも立ち上がる。せつな、美しい歌声が街に響いた。
「カッチーニのアヴェマリアだとっ!?」
屋上の給水タンクの上に、白いドレスを着た麻衣子が立ち歌い上げた。
「戦場のアリアよ」
「ぷいにゅ」
ラスカルはふざけた。
「お嬢様。お連れしました」
サラがクポーと松並先生を連れてやって来た。
「……全員集合ね」
高瀬邸。
「ボクたち忘れてるっ」
と、かずね。
「何をするつもりだ」
勝算はこっちにあるのに恐怖を感じるスターリン。
「こうするんだクポー!」
「オールコットよ!今こそ真価を発揮せよ!」
クポーが宝石箱を出し、クポーとサラの持つ願いのかけらを入れる。
すると光でできたハンドルが現れるのでそれをアドルフが回す
「ぴよっぴよっぴよっぴよ!」
「此花咲々羅之比命が命ずる。少女達よ開花せよっ」
「ビーイングリンカネーション!!!!」
四人がきらびやかなドレス姿になる。
「カーマイン・ジョセフィン」
「コバルト・エイミー」
「デイトナ・エリザベス」
「パールスノウ・マーガレット」
「まじかるスターライト、若草シルエット!!!!」
きゅぴーん。
初の四人同時フォームチェンジだ。
「圧倒的な願いのチカラだ……」
スターリンは敗北を確信した。
「カーマイン・クリムゾン」
「コバルト・テンペストっ」
「デイトナ・メガストーム」
「パール・メガソーラ」
「うぎゃあああ!」
ちゅどどどーん
四人の必殺技の前にラスカルがバクサンする。
「ざっ。ふざけんな~。クリスマスなんか要らない。クリスマスなんかくそ食らえ。バカップルに死を。幸せな家族に呪いを。被災者に鎮魂を。この世界にサンタがいるなら。返してよ。わたし達の日常を。災害をなかった事にして戻してよ!ほら。叶わないじゃない。サンタもいないし奇跡も起こらないのよっ」
一気にまくし立てるダークキャロル。
彼女が怒りで放った無数の火球は千歳に弾かれてしまう。
「琴さん……約束します」
「だからあれは琴さんじゃないって」
「いいえ。琴さんですっ」
茜は知った。ダークキャロルは琴の分身のようなものであると。
「合体魔法!ギガヒーリングスターダスト!!!!」「あああああ~あ…にちゃん、愛してます~!」
ちゅどどどーん!!
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