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【魔法少女っ】47-4、お婆ちゃんとワードローブ

2011年12月03日 10:48

ずぎゃあああん!
「ミ~ネ~ル~バ~!」
なんと、サダムが出したメカネガイナーは、ぱっと見、普通の柔和そうなお婆ちゃんだった。
鼻が銀色メカディテールなのが、ようやく彼女が人間でないと示せるポイントだろう。
だが、その奇異感はせいぜい「鼻メガネ」レベルである。
「わっちがお前を素敵なレディにするにょ~」
お婆ちゃん…ミネルバネガイナーは何処からか湯飲みを出して茶を飲みながら恵に語りかける。
「本当ですか?」
「本当にょ~」
ぐびぐび。
あらあら、あからさまに怪しいわぁ」
琴はあらあら笑みの奥で冷静に事態を見ている。
「何も破壊活動だけがネガイナーじゃないからな。どちらがそこな娘を素敵なレディに仕立てられるか、勝負も一興だろう」
「まあまあ、空中じゃなく地面に立って話しなさいよ~」
「ん~。なに話してんの?」
いつの間にか小春が来ていた。
あらあら小春ちゃん。こんばんはぁ」
まだ昼です。しかし日が短いからそうでもないか。
「あ。オッサン。久しぶりっ」
ダムに気付き、快活に挨拶。
「お、おう。久しぶり」
ダムはバツが悪そうにしている。誤解で憎んだ時期への後ろめたさからだろう。
かくかくしかじか
「なんですと~核核鹿鹿~!!」
あらあら面白い反応ねぇ。さすがは茜ちゃんの親友だわぁ」
「おっしゃ!任せろ!あたしがコーディネートして、恵さんを可愛くしちゃうよ!」
小春は被服やコーディネートに関しては天才的だ。これ以上ない援軍だ。
こうして、ミネル婆対琴・小春めちゃモテ対決が始まったのだった。

「……見舞いに来た。お加減いかがか」
有希は勝手に麻衣子の部屋に上がり込んだが非難する声はなかった。
麻衣子はぐっすり寝ている。
床に転がってるラウンドドライバ
「……やっぱり」
有希は元々自分のものであるラウンドドライバを回収した。
「……これで、痛みは引くはず」
有希はラウンドドライバをいぢぐって、自分のポケットにしまった。
「……ひとりに2つのチカラは無理があるからな」

続く!

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