- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】50-1、クリスマス氏ねな皇帝
2011年12月15日 21:36
夢。
夢を見ていた。
「銀器を盗んだのはお前だろう。お前にちがいない。お前という事にしよう。そうすれば丸く収まる」
雪深い日に大人達は勝手な理屈でひとりの少年に罪を擦り付けた。
実は事件自体が存在しないことが後に判明する。集会所の銀器は盗難を防ぐために町長の屋敷の地下に収納されていただけだったのだ。
だが、町の大人達は、少年が貧乏に耐えかねて盗んで売り払ったという筋書きをでつぞうしたのだ。
町の大人達にとって、少年の家はうざったい存在で、これを町から追い出す機会だとほくそ笑んでいた。
少年に味方する者は皮肉な事に、町長の娘、ただひとりであった。しかし娘は父の面子のために、裁く場で発言できなかった。
結局、少年は雪深い夜に、町から出ていく事になった。少年を凍死させようという悪意だった。
悪意。悪意。悪意。
クリスマスイブの夜だった。
「はっ!」
茜の目がさめた。
「ぴよぴよ?」
その表情に気づき、アドルフは茜にすりよる。
「夢を見たんです。怖くて、哀しい夢。クリスマスの夢でした」
「そうか」
相づちを打つ声の幻聴。
「あれ?アドルフさん?」
「ぴよぴよ」
「…気のせいですか~」
「いやな夢だ」
何の前触れもなく、皇帝ネロはスターリン元帥の前にやって来た。付き人のパトラッシュもいない。
「これは皇帝陛下。ご機嫌うるわしう」
「うるわしくないっ」
ぼくしゅ~!
「ぐはぁ~」
皇帝の右ストレートがスターリンの頬に炸裂。
「スターリンよ。この世界のこの時代に、まだクリスマスという忌々しいイベントは存在するのか?」
「はい。存在します。しかし、皇帝陛下もクリスマス氏ね派ですか。やはり彼女とかいないと寂しいですからね」
「ちがわい!違わないけどちがわい!」
どぐしゅあ~
「ぐほぉ~」
皇帝のアッパーが唸る。
「消せ!クリスマスを消せ!できないならクリスマスをころせ!帝国軍の総力を結集してクリスマスを壊せ!」
「はっ!クリスマスを楽しむバカップルどもを不幸のズンドコに突き落として見せましょう」
「ち・がーう」
ずぎょあああん
「ばくとぅ~」
皇帝のラリアットが決まった!
続く!
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