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【魔法少女っ】48-5、告白とか開花とか

2011年12月09日 21:31

恵は何故か、あきらがオジンカイザー(巨大老人型ロボット)の操縦席にいるとわかっていた。なんでだろう。やはり老人型ロボット?に世話になったからだろうか。
幼馴染みのふたりが同じような運命を辿るとは、縁とはいなりである。

「メグッペ!」
操縦席のフードを開けて、あきらは叫んだ。
ちなみに老人の頭が割れたような感じに見えなくもない。
「あきら~!」
あきらのむしゃくしゃした理由が笑顔で手を振る。
あきらの心がわりの切っ掛けなど容易いものだ。
「メグッペ!僕はっ」
オジンカイザーの手に乗り、地上に降りるあきら。
「な、何を?」
あきらは下着を脱ぎ、大事な部分を恵に見せるためにスカートをたくしあげた。
「僕は普通の人間じゃないんだっ!」
北町あきら。彼女は男でもなければ女でもない。そして、男であり女でもある。1万人にひとりはいる、特殊な体質なのであった。

恐竜帝国!」
主を失ったスーパーロボットは混乱し、敵を探し求めるように叫び、暴れた。
ぴよぴよっ
オジンカイザーに目をつけられたアドルフさんは、麻衣子を伴い、逃げ回る。
「ぴ~よ、ぴ~よ!」
麻衣子に語りかけるアドルフ。
ピカー
応じるように手を伸ばすと、輝きとともに新たなラウンドドライバが現れた。有希から託されたものでない、麻衣子麻衣子による、ラウンドドライバだ。

「お待たせクポー……ってうわー」
「ぴよぴよ!」
宝石箱を抱えて駆け付けるクポーからアドルフがくわえて宝石箱を奪う。
「ま、まさか!」
茜が何かの可能性に気付いた。
「ぴよぴよぴよぴよ~!」
なんと、アドルフさんが宝石箱オールコットの光ハンドルをぐるぐる回している。
ビーイング・リインカーネーション!」
一気に麻衣子魔法騎士のパワーアップなフォームチェンジした。
「冬の寒さに耐える花のように、たおやかにかつしなやかに生きる信念少女っ!魔法少女パールスノウ・マーガレットシルエット!」
女神のような美しさに溢れたドレス姿の麻衣子
オジンカイザーネガイナーなんぞはシュンサツしてしまうのであった。
「ぴよぴよりっ♪」
願いの欠片を手に入れるアドルフ。
オジンカイザーの正体はペットボトルだった。

今日も闘い済んで日がくれる。
「なんだかんだ言って、あのふたりもバカップルやん」
あきらと恵を見守るように見て、小春感想。他3人は黙ってうなづく。
「あれ?」
目の錯覚だろうか。老夫婦イメージがあきら達に重なる。世間的にレズカップルである彼らが老夫婦になれる筈がない。
だが、その幻影ははっきりと4人の魔法少女に認識された。

どことなく、オジンカイザーミネルバに似ていた。

おちまい。

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