- 名前
- たかふみ25
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- 年齢
- 40歳
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】48-3、久しぶり
2011年12月07日 00:56
「ブラストファイアー」
「カーマインファイア~」
オジンカイザーの胸から出る火炎と、茜の火炎魔法がぶつかる。
互角!と思いきや、茜の方が強い。
「よわっ!」
操縦席であきらは呆れた。
「何が神にも悪魔にもだよっ」
まぁ人並みにむしゃくしゃしててそれを解消するような暴れっぷりならば叶えられただろうが、あきらの満足基準と、相対する敵のスペックとの折り合いでは、全然駄目なオジンカイザーであった。
「オジ~ン、ゴー」
負けてるのに勝ち名乗るオジンカイザー。
「こらこら。もっと悪魔的な強さを出せ、オジンガー!」
「……」
夕陽に佇むオジンカイザー。傍目にはでっかいお爺さんにしか見えない。
ウィーン
ずずず……。
「勝手に茶をしばくなっ」
ウィーン
操縦席にも茶が差し出される。
ずずず……
「落ち着く~。って、ちがーう。もっと暴れろってんだ」
「ま゛」
ぐおー!
「カーマイン、バーニングスラッシュ!」
しゃばどすっ
ずずーん。
むくり。
ウィーン。
ずずずっ。
ダメだこりゃ。
「もう。ひとが生理で苦しんでる間に何やってんのよ」
そこに現れた、麻衣子。
「麻衣子先輩!」
「ちゃっちゃかと倒して、受験勉強に復帰するのよって……アレ?」
麻衣子はラウンドドライバを構え、変身しようとしたが、ラウンドドライバはそこになかった。
有希が回収したからだ。
ズシンズシンズシンズシン
「ちょ。ちょっと!」
オジンカイザーが麻衣子をつまみあげる。
「演劇部の青柳か。大したもんだね。でも演じる事を常に強要されてた僕には勝てないよ」
操縦席であきらが笑む。
「るさーい。演劇は勝ち負けじゃな~い」
じたばたじたばた。
「勝ち負けさ。僕は女の子を演じきれないと、しんでしまうんだ。そういう勝ち負けを僕は常に強要されてたんだ」
あきらの自分がたり。これは矛盾してるように見える。あきらはまるで「自分が女の子でない」と語っているが、それは素性のネタバレだ。でもあきらはしんでいない。
つまり、しぬしなないは思い込み的なところなのであろう。
「まるで、女の子じゃないと言いたいみたいよね。あなたは男なのかしら?」
「違う。男の子でもない」
「?」
わからない麻衣子。中学生の累積知識では限界値にあるのだろう。
「どちらかであれば、苦労はないのだがね」
ぶらんぶらん。
「やめなさいよ!離しなさいよ!」
「離していいのかな?落ちちゃうよ?」
「やっぱり駄目~」
じたばたじたばた。
「うーん。なんとなくピンチですっ」
続く!
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