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【魔法少女っ】49-3、魔法少女の喜怒哀楽!

2011年12月12日 16:43

がしゃああん(雷鳴。笑)
ここは悪の根城、香住学園中等部校舎!
千歳、変な解説禁止っ」
小春が突っ込む。
「茶目っ気ですわ」
優雅に紅茶を飲みながら、千歳は笑む。
ま、要するにいつもの演劇部部室の光景である。
但し、外は雷雨
「そろそろクリスマス公演が近づいたですっ。何かするですっ」
茜は書庫からいくつか台本を出してテーブルに置いた。
「赤鼻のトナカイ
新しい部長に決まった(てか適材)小春が即答。
「はやっ!」
片隅で参考書と格闘してる麻衣子がその決断力に驚く。
「ちっちっちっ。ちゃんと根拠もあるんだよ。ひとつ、準備期間に余裕がないから、衣装の準備に時間が割けない。ふたつ、誰もが知ってるような普遍ストーリーで勝負。みっつ、普遍的ゆえにアレンジの効く融通がある」
「やっぱりすごい、小春
何かアドバイスできたらと思ったが、何も浮かばない麻衣子だった。
クリスマス公演は年末公演を兼ねるから、あまり胃にもたれないような作品に行きたいですっ」
「話はシンプルですわね」
演劇部は安泰ね。わたしも頑張らないと」
麻衣子先輩は受験生ですか」
「そうね、演劇に特化した都内の学校に行きたいのよ」
「という事は、うまく行けば、来年の春にお別れですわすかっ」
少ししんみりする茜。
「まぁ、合格するか否か、受験できるか否かもわからないから、なんとも言えないわね」
麻衣子の行きたい学校にはある程度の学力部活実績等がないと受けれない程レベルが高いらしい。
「来年の春までにネオバビロニアを殲滅できるのかしら」
ボソッと千歳は言う。
大丈夫!なんとかなるって!」
そんな千歳の肩を叩く小春
正義の味方やってて、勉強や部活や進路が疎かになっちゃいました」を小春は避けたかったのだ。それに、敵を殲滅するだけが解決策でもないと考えるのだった。

あらあら、こんにちは~♪」

演劇部部室に琴たちも紛れ込む。
それはなんとも暖かい空間であった。


続く!

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