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【魔法少女っ】51-1、クリスマス廃止命令
2011年12月20日 07:34
悪の根城、ネオバビルの搭。
皇帝ネロの提案した「クリスマス氏ね作戦」に賛同する将軍は誰もいなかった。
理由は「馬鹿馬鹿しい」からである。
「クリスマスを廃止して、世界征服の何の役に立つのか。効率的ではない」
「がきんちょの我が儘に構ってる暇はないのじゃあ~」
「……というわけです、皇帝陛下」
スターリンは2将軍の作戦辞退状を提出した。
「まぁ、当然のキケツだわな」とパトラッシュ。
「やだやだ~。クリスマスやだやだ~」
仰向けになって駄々をこねる皇帝。
「こうなったら、スターリン。お前が自ら行けっ!お前が余に逆らうのは許さん」
「はっ。わかりました」
「……でも、正直めんどいし、しんどい。年末ぐらい侵略者休みたい。だるぅ」デパートの屋上で途方に暮れるスターリン。
「仕方ない。彼を呼ぼう……!」
魔方陣をチョークで描くスターリン。
「おじちゃん何やってんの?」
デパートの屋上なのでがきんちょもいる。
「ちょっとした手品だよ~」
にこやかに接する、侵略者の元帥(笑)。
「わぁー。楽しみ~」
「今からこの魔方陣で、化け物を呼びま~す♪」
「お~」
「エロエロエッサイムエロエロエッサイム!時空間を越えたたけき魔獣よ。今一度その姿を見せ、我が力となれ!」
ずぎゃああああん!!
「ラスカル~!」
魔方陣に魔獣が降臨する。ものすごい悪のオーラが立ち込めている。
「すごい!かっこいい!」
がきんちょは感心する。
「よっ!スターリン。元気してっか?」
「ラスカルも達者にしてたか~?」
むぎゅう~。
スターリンはペットのようにラスカルを抱こうとするが、その巨体になでなで…の手は届かない。
「おっきくなったなぁ~」
「ハンバーグいっぱい食べたからね」
犬猫に玉ねぎはダメだが、アライグマはオッケーなんだろうか?あ。魔獣ですよ魔獣。
「かくかくしかしか」
「おおっ!すごい侵略作戦じゃないか?さっすがスターリン。夢がある~」
なんというポジティブシンキング。しかし、上司に押し付けられたのを抜きにして深く考えてみれば、実は効率的で理にかなった作戦なのかも知れない。君も試してみよう!
「よし!作戦の遂行は俺が引き受けた。スターリンは作戦開始宣言を」
「わぁーい。ママ~。楽しかったよ~」
「あらまぁ。子供の相手してくれてありがとうございます」
がきんちょを迎えに来た母親がお礼を言う。がきんちょはスターリンとラスカルの会話が楽しかったらしい。
「気をつけてかえるんだよ~」
屋上に母子がいなくなるのを見計らってから、作戦開始とした。
「さあ、どーんと宣戦布告しちゃって」
メガホンを渡すラスカル。外見は高校野球の応援に使いそうなアレだが、これで街ひとつくらいの範囲に声を届ける事ができるのだ!
「あ~。あー。テステス。マイクのテスト。本日は晴天なり」
どんより雲だがな。
「我はネオバビロニア帝国軍元帥、スターリンである……!」
いよいよ、壮大な作戦と凄絶な闘いが幕を開けるのである。
続く!
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