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2001年宇宙の旅ー2
2009年04月11日 00:40
石板の暗示。ツァラストラはかく語りき。物語が音の炸裂により始まる。宇宙がビックバンに起源するように。猿の放った骨が、宇宙船になる。優美な宇宙船が宇宙空間を滑って行く。コンピュータは独自の知性を獲得することにより、人類に反逆。21世紀の人類が自ら生み出した文明に反逆されつつあるのを暗喩するように。やがて宇宙船は自ら生み出したテクノロジーの果てのブラックホールに飲み込まれて行く?…宇宙空間の美しい臨場感は例えようもない。そして、暴走するハイテクに飲み込まれようとする人類の未来。20世紀半ばの原作、映画にして、人類の今に対する哲学的な予見性。そして、今現在の事実の、あまりに見事に異なる積み重ね。それは、1面人知の浅はかさと限界を示す。
過去の予見者達が最も予見出来なかった分野。それは、情報通信。例えば、ネット社会など。人類の営為が、21世紀初頭その分野に最も注がれると人類自身が自覚し始めたのは、かなり最近。それが十分に成長、暴走を始めてからなのかもしれない。
20世紀のSFで、21世紀の未来図に出てきて、ギョッとするもの。黒電話。宇宙船などは、現在から見てもなお未来的な姿だったりするのに。物凄い違和感だけど、そこは想像出来なかったんだろうね。手のひらサイズのケータイでありとあらゆるところで。ありとあらゆるところに。しかも会話するだけではなく。ネットに繋がるし。音楽を聴き。ゲームをし。ビデオを見て。テレビも見る。テレビ電話もある。数十年前からすれば、確かに想像を絶する。物理的な宇宙船で乗り出す物理的な宇宙ではなく。ケータイ或いはPCで乗り出すネット世界も包含する情報の宇宙。そう言えばコンピュータは電子計算機だったんだよね(笑)
文明は予測不能の展開をする。有らぬ文明を生み出す。生みの親の人類をもて遊びながら。SFとしては、無様に外れものになったとも言える2001年宇宙の旅。しかもなお、その物語、映画の本質として。未来としての今。暴走し、かつ行き詰まるまま。その今を耽美的に語り続ける…
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