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風と共に去りぬー2

2009年04月07日 07:10

スカーレットは、当時を生き抜く女性のひとつの典型だったのかもしれない。行動的で前向き。困難を乗り越えるためには、殺人さえも犯す非情、強さ。自分の弱さを癒す為に自らの美しさを利用して男達の献身を求める。一方、変わらず思春期の娘のままに、憧れの幼馴染みの幻に恋に恋し続ける。まあ、今風に言えば韓流スターにいれあげる中高年女性達に似ると言ったところか。それが、自分の手元にあった現実の愛を見失わせて。そのことが、彼女に限りない不幸をもたらし全てを失わせるのだが…
しかもなお。新大陸の広大な大地に生まれ、育ち、根差していることを自覚した彼女は。再び雄々しく立ち上がる。全てを取り戻す為に。アメリカの開拓民達の不屈の精神…
取り囲む人物像もそれぞれが典型。レッドは不良で地元にいられなくなり、北部の都市に出て行った男。逞しく、したたか。しかし、実は繊細な内面を持ち彼なりの強いモラル意識を持つ。なりよりスカーレットに対し、深い理解を持ち一途で変わらない愛情を注ぐ。アメリカフロンティアの間違いない化身
アシュレーは、新時代の意識と古い道徳感を兼ね備えた男。育ちの良い純粋さと夢見勝ちな脆弱さを持つ。彼の優しい弱さは、スカーレットに悲劇的な誤解を与える。ありがちな愛情の行き違い…
メラニーは、あらゆるものを許し、愛情を注ぎ、献身し、包み込む女性。そして伴侶には永遠に添い遂げる。宗教的な理想の女性であり、そうでなければならない女性マリア化身とも言えるか。見方によれば、男にとって究極の都合のいい女性であり夢。そして、薄命。なんか主人公より力が入っちゃったけど。自分もアシュレーと同じようなありきたりの価値観に支配された男。要するにメラニーがとても好きってこと。男の勝手…
スカーレットの両親、姉妹、召し使いの黒人家族をはじめ故郷故郷の人達。アトランタの人々。流れ込む北部の征服者達。それらが、激動し、暴力破壊破壊の上に再生と発展へと向かう人間の、社会の叙事詩となる。制作時期の時代背景と言い、リメイク不可のかけがえのない映画…

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