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おくりびと

2009年04月04日 00:50

映画マニアでも、演劇マニアでもない。テレビも好きだけど、オタクと言う程じゃない。演劇部とかに所属したこともない。ただ、感受性が強すぎる程強い少年で他人と素で接することが出来ない少年だった。自分なりに演出した「自分」を演技でもするように。ギョーカイ用語で侮蔑的に使う素でいることが出来なくて、褒め言葉の自然な演技をしていたのかも知れない。そして、学芸会花形だった時期のあったことも事実。思春期には特有の鬱的状態で他人と接すること自体を嫌うようになり、それどころじゃなかったけど…
で、とにかくこの年にしてどうしても役者をしたい。何を血迷ったか、エキストラなどではなくブロの端くれになりたいと。で、で、まず映画。マニアではないけど見るのは好き。しかもプロの端くれとして見るのは義務。当たり前の勉強、自己啓発として。見ますよ、たまにだけど。でも、深く、深く…
おくりびと、とにかくやっと見た。最近になって。封切りの時点で興味はあったんだけど。テーマの背景に死の露骨な影が。実は、死とか血とかとても嫌いで。と言うより目を背けちゃう。それで、なんとなく足が向かなくて。でも、色々騒がれて。話題に触れるうちに、作品の楽しさを予感するようになり。これは見るべきだなって。本木は周防作品のファンである自分には、とても魅力的な俳優。しかも彼が発案した経緯のエピソードは、彼の人間性の奥深さを物語る。それだけでも、興味。しかも納棺師。数年前の兄の葬儀。大きな斎場でやったんだけど、葬儀社の用意した納棺師的な人が確かにいた。納棺の儀を目の当たりにして、しかもその手際の厳粛な美しさに感心。その職業には惹かれるところはあった。死のおぞましさに真摯に向き合う仕事として…
葬儀は、もちろん生き残された者達の為のものであると言うこと。灰になる死者には何ほどのものではない。例え生前に自分の葬儀について語ったとしてもそれは聞かされた生き残りのこころのための慰霊に過ぎない…
つづく

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