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2001年宇宙の旅
2009年04月09日 13:40
SFは決して嫌いじゃない。ただ寓話的なものであれば、それはそれで楽しむ。それが、サイエンスと冠がつけばどうしてもしっかりとしたリアリティーを望んでしまう。実際、SF小説や映画は、荒唐無稽な活劇仕立てやおとぎ話が多い。何か話がチャチに思えて、読む気にも見る気にもなれない。だから、スターウォーズや猿の惑星など映画史上の画期になったシリーズもほとんどまともに見ていない。ましてや、BC級作品などほとんど見向きもしない。
それでも、自分はSFが好きと言うことになる。それは自分なりにリアリティーを感じることが出来る作品という意味。その点で、2001年宇宙の旅と言う映画は、もちろん自分の嗜好のど真ん中にある映画。とにかく素晴らしいリアリティー。CGなど発達していない時代に制作されたのに、ここまで出来るのか思わされる凄さ。そして、圧倒的な映像美、彩るクラシックの雄大な音楽群。それらがいわく言い難い、説明抜きの感動を呼び起こしてくれる。
実は、恥ずかしながらこの映画を映画館で見たことはない。この映画こそ、映画館の大スクリーンで見なければならない映画。だからあまり偉そうな感想など言えないのだが…
しかもなお、自分にとって、究極の一本。見る人によっては、難解、意味不明とも言われてしまう映画。ただ、自分はこの映画は理解をすべき映画だとは思わない。その映画の世界に身を委ね、感じるべき映画。猿から営々と進化を続け、自らの築き上げたハイテクを駆使し、宇宙に旅立とうとする人類。そこに待ち受けるのは人類自らの営為に宿って。しかもその人知を越えてしまったテクノロジーのブラックホール…
こうした原作のテーマが、映画を支配しているのは事実。ただ、文字表現とは別次元の。音楽を纏った映像表現の壮大な展開。それは、人類の営為、或いは人知の果てになお存在して果てない神秘。或いは神秘などと言う言葉で安易にくくってはいけないなにものか、言葉でのみの表現を拒むそれを啓示する。
実際、2001年には月に人類はいることはなく。近未来的に火星に到達するもない。原作の世界は、今現在明らかにリアリティーを欠いているのだが…
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