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冬の彼方へーーー芽生え5

2015年03月27日 21:27

公園のベンチで美紅と達也は時に喋り時にのんびり風景を眺めながら、
春分の、日が落ちる寸前まで過ごした。
穏やかな、むしろ穏やか過ぎる時間…
このまま時間が止まってもいい…
美紅はなぜだかそんな幸せな気持ちに浸った。

風が少し肌寒くなり二人は家路に着くことにした。
美紅は達也と腕を組んで歩く…
やはり心を許せるのは夫達也だからだと感じて…。

その日の夜、美紅と達也はあらためて求め合った…
美紅の罪の意識を消し去るかのように…。


翌朝の日曜、美紅は前日に引き続きゆっくりと眠りを貪った。
目覚めると静かに身体を起こし、しばらく身体が自然に動くに任せる…

心なしか身体が火照るような感覚…
額に手を当てるとやはり少し熱っぽい感じがしないでもない。

美紅はリビングに行く。
達也はとっくに先に起きていて美紅の起きてくるのを待ってくれていた。
おそよう。今日は疲れとれてるのかな?」
達也が聞く。
「う~ん…疲れは無いんだけどなんだか熱っぽいかも…
ちょっと熱測ってみようかな…」
大丈夫昨日公園で身体冷やしたのかな…」
「それはないと思うけど…体温計…
まあ大したことないよ、きっと。」
美紅はそう言いながら体温を測ってみた。

ピピピ…体温計が測定の終わりを告げる。
熱の表示は…36.9度、微熱と言える数字であった。
「ちょっと微熱みたい…。
しんどいわけじゃないんだけどな…」

その時美紅はふと思い出した…
そう言えば昨日夕食の後、なぜか胸焼けのような、
少しむかむかした感じがしていた…

そして…美紅は大事な事にも気づいた…
生理予定日を過ぎてもまだ生理が来ていないことを…。

ひょっとして…
美紅は新たな生命について想像した…。

このウラログへのコメント

  • けろ 2015年03月28日 11:30

    そりゃあんだけ誰彼なしに中だししてたらね。(--;)

  • ジョシュア 2015年03月28日 11:48

    > けろさん

    まあホントに誰のでしょうね~(^_^;)

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