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出会い系の女161

2013年09月20日 14:41

あんぽんたんさん、

はい、

女は言った。

あのね、

はい、

まんまんがいちね、こどもができたら、ね、

まあ、っ、今までこんなコト考えたこともなかったわ、

きゃっあ、コーフンしちゃう。

はい、

あのね、

はい、

フツー、男のヒトが関係ないとこで、女のヒトに妊娠させちゃったら、

み~んな、逃げるでしょ、オレのじゃないって、

おまえはいろんの男とやってんだろ、って、

風よりハヤクに逃げるわよね。

ましてや、ま、デキルかドーかはともかく、わたし、50よ。

その上、デブよ、きゃっは、自分でゆーのもなんだかヘンだけどね。

50で、デブで、その上、子どもができた、っていったら、

男のヒトは、化け物って、オモーでしょ。

ま、.わたしとおまんこするヒトがいればのはナシだけどね。

世間だって、おもしろがって、物笑いのタネだね、

テレビ屋に言えば、よろこんで取材にくるわ、

ソーなると、全国的にモノワライでしょ。

そーんなへンナコトに、ね、

なんで、あんぽんたんさんが、のっちゅうのかなあって、

おもったの。


男は一呼吸おいて、

それはですね、

もりさんのアタマなの中身が、世間と同じだから、ソーゆーフーに思うのです。

もりさんは、未来に向かおうとしてるんでしょ、

もりさんは、未来をつかもうとしてるんじゃないですか、

わたしは、65にナルまで女房しか女は知りませんでした。

ジンセーの最後のワンチャンスで、残された10年間で、なにかやり残したいモノが沸々と、

腹の底から湧いてきたのです。

やり残したモノは、今まで無視してきた女のヒトだったのです、

おまんこをスキなだけ、やってみたい、

思う存分好きな大福を食いたい、死ぬほど食ってみたい。

これですね、

残されたジンセーで、シンでもイイから、おまんこをやってみたい。

なんでかって?

そんなことは知りません、タダ、死の背中が遠方に見えてきたら、

やってみたいことが、おまんこ、だったんです。

やり残したのは、女、だったんです。

わたしの会社の先輩に青木さんがいます、青木さんは今70で、ガンであと5年のイノチです。

その青木さんでさえ、もっと、おまんこしておキャよかった、ッテ、悔やんでいます。

青木さんは会社人間で、会社に命尽くしてきたのです、

でも、5年の余命で、会社の、かの字も出てこないのです。

女のヒトと、おまんこ、もっとやっておキャよかった、

コレが、偽ざる、事実なんです。

まだ、わたしは、余命5年じゃありません、が、

やっぱ、青木さんと同じなんです。


するとですね、

やり残したことをやるのに、世間は関係ないのです。

ジンセーの最後のイノチに、世間は関係ないのです。


・・・・・・


女は黙って聞いていた。


もりさんはヘンとオモーかもしれないでしょ、

わたしと今日で2回目のおまんこですよね、

女と男が2回会っただけで、おまんこし、子どもを作るって、よろこぶなんって、

世間からみれば、狂気の沙汰、ですよね。

でも、考えてみてください、

イヌネコも、出会ったそのときに交尾して子どもがデキル、

コレがフツーですよね、

イキモノって、コレが当たり前なんです。

世間体とか、責任とか、子どもの将来、とか、

ヨケーなコトを考えるから、ヘンなことになってしまうのです。

ヒトの親なら、大学までメンドーみて、自分で生きていけるヨーに協力するだけでいいんです。

イキモノって、自分でイキテゆけるヨーにできてるんです。

ありんこだって、ミミズだって、自分で生きているのです、

遙かに高等なヒトが自分で生きていけない訳がないはずです。


・・・・・・・


もりさんとわたしがキモチイイおまんこした、それだけで十分なんです。

タダ、若いときにもりさんとわたしが出会わなかった、

わたしは死んだ女房出会った、コレだってオヤジが強引に見合いさせたモノですがね。

もりさんは男なんかより、芸術に熱中していた。

だから、もりさんのゆーヨーに、順番だったんです。

世間の勘定でみれば、わたしともりさんは、ワライモノなんです。

でも、もりさんの未来にとって、セケンって、ヒツヨーですか。


女は、ジッと、黙って、聞いてた。


むろん、女と男は、おまんこやったばかりだから、ハダカである。
モチイイおまんこの上気で、体は火照っている。


女のまん丸い瞳から、ぽろっと、ふたつ、おちた。


女と男おまんこは回数でない、

15から始めて、数え切れないほどおまんこしても、
もりさんのヨーに一粒でも水滴が出るとはかぎらない。

もりさんのヨーに2粒でなくて、滝のヨーに溢れ出す女だっているのだ。


あんぽんたんさん、

ありがと、ありがとね、

いいえ、わたしも子どもがいないのです。

できないとオモーより、デキルかもしれない、と思ったホーが、楽しいじゃないですか。

まんまんがいち、できたら、一所懸命、そだてるだけです。

そだてるって、そだてられることですからね。

わたしともりさんが、こどもにそだてられるって、すばらしいじゃないですか。

かりに、できなかったら、それはそれでイイじゃないですか。

タダ、キモチイイおまんこ子どもができるカノーセーがあル、

未来に果敢に挑戦したって、ことで、

おもしろいじゃないですか。


女と男の、あのキモチイイおまんこは、どこかに跳んでしまった。

女と男は2回会って、
2回目のおまんこのときに、こんなハナシは、まづ、ないだろー。


しかし、2回しかおまんこしたことがない50女と、子どもがいない65男では、自ずから、
次元の違うハナシになるのっても、おかしくない。

これが15から、おまんこのかぎりを尽くしてる女と、5人の子どもの世話に終われてる男とでは、
平凡なハナシに、なるのは、当たり前だ。


モチイイおまんこのカラダのほてりは消えたが、
代わりに、アタマの中の未来が火照ってきた。


あんぽんたんさあ~ん、

はい、

おふろはいったらあ~、


女は男に気遣った、たぶん、湯水の喫水線が下がることを畏れたのだろー、

やさしい女である。

わたしは、おまんこのニオイが消えるのがイヤで、入らないのです。

もりさん、さきに、どーぞ。

そうオ~、

じゃあ、おさきにね~、

はい、

もりさんが浴室に入ってから、

ざぶっ~ん、湯水の溢れる、豪快な音が聞こえた。


おとこは、おもった、

もりさんは、20kgなくなれば、誰もがギョーテンするほどの美人にナル、ハズだ。

女の20kgと、一口にゆーが、
50kgの女では、半分近くだ、
自殺行為である。

女の適正な体重は、賛否両論あるだろーが、一概に言えない。
しかし、ニホンジン人は、今でこそ大柄な女もいっぱいいるが、小柄が多い、

20kg削減して50kgとは、並大抵のことでない、
はっきりって、フカノーである。

しかし、奇跡が起きれば、

セフレの女のヨーな客観的な美人ではないが、
カラオケの女と、同じかそれ以上の美人になるハズだ。

そうだ、美人と言えば、廃墟の女もいる、
長崎で、軍艦島に行く約束している、
すっかり忘れてた。


しばらくしてから、もりさんは、バスローブを巻いて、出てきた、
いかんせん、ぎりぎりだった。


男はもりさんをみて、

2つのキセキに挑戦する壮絶な女をみた。


なけなしの一個の卵子と、壮絶な20kgの削減と、

どちらが困難か。


ヒトに未来がなければ、イキテル意味はないが、

しかし、

未来が、必ずしも、安易であるとはかぎらない。

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