記憶-32／同じ目に遭わせる!!

「約束・・・守ってくれた」
「これで良かった？」
「３回もよ・・・こんなの久し振り」
「早く手だけでも治したい」
「ふふっ、この方がいい」
「何故？」
「ずっとここに閉じ込めて置ける」
「治っても変わらないさ」
「本当に？」
「約束する」
「貴方は守ってくれる」
ぐっと抱き締めて来た


「お腹がベットリ」
ウェットティッシュで、綺麗にふき取ってくれる
タオルを絞って顔も体も拭いてくれた
絞り直すと自分も・・・前を何度も拭いていた
「それ厭らしい」
「見ないで」
「あーあ、看護婦さんになってしまった」
「男の人はみんなこれがいいと言うわよ」
「私はコスプレの趣味は無い」
「裸の友里子さんがいい」
「どうも有り難う」
「もっと一緒に居たいけれど、行くわ」
「仕事、頑張って」
「ええ、有り難う」


いい女だ・・・親父は４０前後が最高と言っていた
うん？・・・そんな事を、ほー
やはりセックスの話は良くしていたんだ
しかし、あいつでは無い
私に似ているなら話す筈・・・偽者は全くしなかった
もう決め付けているな
体が治るまでは、もう自重しよう
この怪我だって、スノーボードではないかも知れない
恐らく違う・・・無理やり折りやがったんだ
同じ目に遭わせてあげるよ、みなさん

この病院のスタッフの中にも監視役が居る
いや、ここ全体がそうかも知れない
だって出歩けない今は、他の患者も見ていない
医者は２人、看護婦が５人、介護士が３人
ここで見たのはそれだけだ
友里子さんもか？・・・くそー