記憶-20／こいつは、何者だ？

昼過ぎに母がやって来た
「面会時間には早いよ」
「特別室だから、今日から良いって」
「へー、そう。来て早々で悪いけれど、オシッコさせてくれる？」
「うん、いいわよ」
今日は止めておこう・・・明日にでも、きっと
誓子が来た６時過ぎまで、甲斐甲斐しく世話をしてくれた
オシッコも２度させてくれ、本のセットも、夕食も
「拓海とこんなに話すの、今まで無かったね」
と嬉しそうにはしゃいでいた


「今日は誓子のオナニーショーは無しか？」
「毎回すれば価値が無くなるから、また今度」
「２日分溜まっているでしょう？・・・どうして欲しい？」
「普通の騎乗位でいい」
「後でね。コーヒーとケーキ、果物も持って来た」
「有り難う。コーヒーを飲ませてくれ」
そう言えば好きなコーヒーを、まだここでは飲んでない
うん？・・・コーヒーが好き？
親父は言って無かった
「チーズケーキは？」
「あぁ、チーズは好きだから、それも貰う」
チーズが好き？・・・ふーん
「これ、レアで余り甘くないのがいい」
やはり、甘い物は好きでは無いんだ

酒は結構飲むと親父が言っていた
カラオケも得意だと
「早く退院して、唄いに行こうな」
「・・・そうね、そうしましょう」
「さあ、腹ごなしをしよう」
「オシッコはいい？」
「あぁ、まだいい」


今日もこれ以上無い、と言う程の厭らしさ
しゃぶりながら自分のを弄り、そして舐め合う
入れて来たと思ったら、さっさと往ってしまう
「今日も出さない？」
「あのな誓子、入院前のペースを覚えているか？」
「・・・・・１週間か１０日に一度」
迷ったな？
「この前は何時出した？」
「金曜日」
「何日前だ？」
「３日」
「然も前の日は３回だぞ」
「そうよね。ご免なさい」

急に嬉しそうな顔をしやがった
こいつは、なに者だ？