藤浪君に期待！

阪神】前夜の猛打から一転、打線沈黙で完封負け

スポーツ報知3月31日(日)7時2分配信
【阪神】前夜の猛打から一転、打線沈黙で完封負け

７回無死一塁、コンラッドは中飛に倒れバットを叩き折る

　◆ヤクルト１─０阪神（３０日・神宮）　開幕戦で１７安打９得点の猛打を見せた阪神が、一転して今季初の完封負けを喫した。初回１死満塁から福留、マートンが凡退すると、その後はヤクルト・石川とバーネットを攻略できず、散発３安打に終わった。きょう３１日は藤浪＝大阪桐蔭高＝のデビュー戦。和田監督は、ドラフト制以降の高卒新人では最速となる開幕３戦目に先発するドラ１右腕への大量援護を誓った。

　ようやく訪れたクライマックスも、あっけなく終わった。９回、２死二塁のチャンスをつくって石川をマウンドから引きずり降ろしたが、反撃が遅すぎた。最後は２死一、二塁からバーネットのカットボールをコンラッドがハーフスイングで空振り三振。「初回やったな。流れを持ってこれなかった」と和田監督は０―１での今季初黒星に唇をかみしめた。

　試合開始早々につぶしたチャンスが尾を引いた。初回、鳥谷のヒットに敵失がからみ１死満塁。満を持して福留が打席に入ったが、空振り三振に倒れた。「ちょっとだけイメージが違った。明日から切り替えていくしかない」。０６年以来、７年ぶりの石川との対戦となった５番打者は首をかしげた。続くマートンも左飛に倒れた。

　前夜（２９日）は球団の開幕記録に並ぶ１７安打を放ち、９得点を奪ったが、この日はチグハグな攻撃が目立った。７回１死一塁、藤井彰の打席ではヒットエンドランを見破られ、外角に外されて一塁走者のマートンが二塁で憤死。ネクストバッターズサークルで代打の準備をしていた新井貴に打席を回せなかった。「お互い考えることもある。あの場面は外されたけど、もうやらないということはない」と指揮官は強気に前を向いた。

　３１日はカード勝ち越しをかけ、藤浪を初登板初先発のマウンドへ送り出す。「藤浪だけじゃないんだけど、特に明日はいろんな思いを持って投げると思う。何とか援護してやれるようにやっていきます」と、和田監督は攻撃陣に大量援護の指令を出した。金の卵の門出を盛大に祝えるか。２３度も完封負けを喫した昨季の過ちは繰り返さない。