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30日開幕!に弾みつけた!
2013年03月23日 08:27
鳥谷、頼もし~ッ!虎復帰即満塁2点打
サンケイスポーツ3月23日(土)7時51分配信
(オープン戦、オリックス7-3阪神、22日、京セラドーム)ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で戦列を離れていた阪神・鳥谷敬内野手(31)が復帰初戦のオリックス戦(京セラD)の三回、2点右前打を放った。侍ジャパンを引っ張った背番号「1」は好調をキープ。世界一をつかめなかった悔しさを糧に、セ界一を目指す。
ドーム内にこだまする虎党の声援が心地いい。日の丸から着慣れたタテジマへと着替えた背番号「1」はスケールアップしていた。WBCからかえってきた鳥谷が、虎復帰初戦で勝負強さを発揮した。三回に右前へ先制となる2点タイムリー。しびれる戦いを経験したキャプテンが、次なる目標をセ界一に定め、再スタートを切った。
「チャンスだったので、いいところで打てた。振りにいったなかで、しっかりボールを見れるように、と(思っていた)。あとは3、4打席目に打てればよかった」
三回だ。場面は一死満塁。オリックスの開幕投手・西が投じた、フルカウントからの6球目にバットを出した。内角低め135キロのスライダーを振り抜くと、打球は一、二塁間を泥臭く破った。2者が生還し、先制点をもぎ取った。和田監督は「向こう(WBC)で修羅場をくぐってきて、あれだけじゃ何ともないという感じだったね」と、頼もしいキャプテンの姿に目を細めた。
鳥谷は守りでも安定感のあるグラブさばきを披露。四回一死で、バルディリスが放った三遊間深くへの打球に追いつくと、一塁へノーバウンド送球。代表では二塁、三塁を任されたため、久しぶりの遊撃でのプレーだが「特に変な感じもなく普通でした」と振り返った。
日の丸の重圧が一喜一憂しない男に大きな変化を与えた。侍ジャパンの一員として戦った、約1カ月間。普段はクールな男が、感情をむき出しにしたシーンがあった。8日に行われた2次ラウンドの台湾戦(東京D)だった。1点を追う九回二死から四球で出塁し、二盗に成功。続く井端(中日)の右前適時打で生還した。そして、同点のホームを踏む瞬間、また、一塁ベンチ前で、背番号「1」は何度も吠えた。
あのときの熱い気持ちは忘れていない。今季は赤色のバットや打撃グローブ、ひじ当て、レガースを着用しているが、この日は代表で使用していた紺色のレガースを装着してプレー。侍魂は失われていない。胸に宿ったままだ。シーズンでも、あの姿をきっと-。覚醒したチームリーダーが144試合猛虎を引っ張れば、優勝に近づくのは間違いない。
「まだオープン戦なんで。シーズンでそういう場面で打てればいい」
29日の開幕ヤクルト戦(神宮)へとギアを切り替えている。DHを使わず、鳥谷を3番に入れた開幕オーダーがついに完成。熱い思いを抱くキャプテンが、鍛え上げられたその“刀”で、Vロードを切り開く。
最終更新:3月23日(土)7時51分
サンケイスポーツ
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