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虎・良太、開幕４番！トレードから異例出世

サンケイスポーツ3月26日(火)7時51分配信
虎・良太、開幕４番！トレードから異例出世

和田監督から開幕４番を公表された良太。異例のサクセスストーリーだ（写真：サンケイスポーツ）

　パワー、元気、根性。ひたむきに努力を続ける阪神・新井良が２５日、虎３年目で開幕４番に座ることが、満天下に示された。

　「（心境の違いは）初めてなのでわからない。（４番は）監督やコーチが決めることなんで、僕は何もないですよ」

　昨年の開幕前と立場が激変しても淡々と話してきた。４番へのこだわりより、試合に出ること、勝利に貢献すること。ただ、ひたむきな背番号３２への期待はかつてとは比べものにならないほど、大きくなっている。

　和田監督は、東京都内でのファンミーティングで藤浪の先発とともに、もうひとつ重要な『顔』を公表した。「４番の良太なんかは昨年の経験が生きている。昨年は誰も他にいなくての４番という感じだったが、今年は勝ち取った４番。かなり期待している」。

　オープン戦１８試合にすべて４番で出場し、打率はチームトップ・３０８（規定打席数以上のみ）を残した。１０打点に、得点圏打率は１２球団の２位タイの・４７４。文句なしの結果に、指揮官の腹は決まっていた。２０日の広島戦（レクザム）後には４番良太について「固まってきた？　そうやね。それ以上は言えません」と認めた。そしてついに、ファンやライバル球団の前で、はっきりと宣言したわけだ。

　思えば２０１０年１２月２４日。水田（現ヤクルト）とのトレードで移籍した時点では、中日での５年間でわずか２５安打、１本塁打の男だった。新井貴浩の弟という話題が先行。そこからたった２年で、開幕４番をつかんだ。厳しいプロ野球の世界では、異例の出世、サクセスストーリーだ。

　「結果を出さないといけない立場。まずは試合に出ることが大事」が口癖。重圧の大きい虎の４番だが大丈夫。がむしゃらなこの男なら、昨季以上の輝きを放ってくれるはずだ。